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建設新聞社(長崎)
2015/11/10

【佐賀】佐賀市 ガス発電設備など増設

佐賀市下水浄化センター
  16年度から詳細設計に着手

 佐賀市は、市内の汚水処理施設や食品工場から発生する汚泥(バイオマス)を利活用してガス発電を行うため、公共下水道の事業計画を変更する。同市西与賀町の下水浄化センターにバイオマス受入棟を新設し、汚泥消化槽やガスタンク、消化ガス発電施設などを増設する計画で、2016年度から詳細設計に入り、17―19年度の3カ年で施設整備を行う。概算事業費は約47億円を見込む。
 同市は14年11月に国(関係7府省)からバイオマス産業都市に選定されており、そのプロジェクトの一環として下水浄化センターのエネルギー創出事業に取り組む。
 同事業では、共同研究を進める味の素葛繽B事業所(同市諸富町)から調味料などの製造に伴って発生する副産物(発酵副生バイオマス)を取得し、下水浄化センターの汚泥処理の段階でし尿の脱水汚泥に副産物を加えて、メタンガス発電システムの発電効力を向上させる。将来的には電力自給率100%の下水処理施設の実現を目指す方針。
 施設整備では鉄筋コンクリート造1階(地下1階)建て・延床面積約700平方bのバイオマス受入棟を新設し、鉄筋コンクリート造で鋼板製の汚泥消化槽、ガスタンク(容量約1800立方b)、消化ガス発電設備、汚泥脱水機1台を増設する。16年度から詳細設計に入り、17―19年度の3カ年で、ガスタンク、汚泥消化槽、バイオマス受入棟、消化ガス発電施設などを順次整備していく予定。
 概算事業費の内訳は土木建築が約4割、機械電気設備が約6割程度となる。
 同市ではこのほか、鞄月ナを中心とする共同研究体と下水道革新的技術実証事業(B―DASHプロジェクト)を実施。バイオガス中の二酸化炭素分離・回収と微細藻類培養への利活用技術に関する実証事業を進めており、その技術が確立できれば、下水浄化センターエネルギー創出事業に取り入れる予定。
佐賀市下水浄化センター











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