トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2015/11/11

【愛知】豊田市 境川流域貯留施設 白沢池拡張で基本設計

 豊田市は、境川流域貯留施設整備事業の新規箇所として「白沢池」の拡張整備を計画しており、基本設計に着手した。NTCコンサルタンツ豊田営業所(豊田市)に業務を委託、2016年3月18日を履行期限として内容を詰める。16年度にも詳細設計が見込まれる。17年度をめどに整備着手を目指す。
 同計画は、現在の貯水量に対して1万3100立方bの拡張を目指すもので、堤体(延長約250b)の嵩上げのほか、池底や池西側護岸の掘削などにより拡張する。今回の委託では、用地調査や測量、基本設計を行い、工事概要を検討する。基本設計の成果を基に16年度に詳細設計を行い、順調なら17年度に整備着手し、3年程度の工期で拡張する方針。
 白沢池は、本田町地内の農業用ため池で、現況は容量1万3700立方b。トヨタ自動車高岡工場の南に隣接し、池東側の堤体によりため池を形成している。
 同事業では、境川・猿渡川流域水害対策計画に基づき、農業用ため池を洪水調整池として活用するため、改築整備により拡張する計画。合わせて、景観に配慮し、地域住民が憩いの場として利活用できるような散策路や広場などを整備する。
 境川流域水害対策整備計画では、白沢池のほか頭本池(田中町地内)や米田池(本新町地内)、丸根池(丸根町地内)、大別当池(中田町地内)、八ツ谷池(丸根町地内)、ゆたか台団地調整池(千足町地内)、山之手団地調整池(丸山町地内)の合計8池を対象に整備を計画。このうち、八ツ谷池の整備は完了している。
 また、頭本池は12年度から継続整備を進めており、16年度に完了する予定。市では、白沢池を含む残りのため池を順次整備して、8カ所合計の貯水量約5万4000立方bを確保する方針。

提供:建通新聞社