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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/11

【山梨】甲府市中道北小移転 候補地に3エリア 

 甲府市教育委員会は、リニア中央新幹線の軌道が敷地内を横断する中道北小学校(上曽根町)の移転について10日、第1回住民説明会を開き、移転可能エリアとして「A案(現地の北側)」「B案(現地の南側)」「C案(笛南中学校の西側)」―の3案を提示した。
 新しい学校も、現在と同規模の1万6000u程度の敷地を想定すること、候補地決定後、最低でも3〜4年程度かかることを明かした。
 次回の説明会は来年1月中に開催する予定。
 参加した住民からは「どれも範囲(3案)が広すぎる。もう少し教育委員会で移転先を詰めてほしい」「体育館は残すべき」「小学校の移転と併せて交番の移転を」「中道南小の児童が少ないので北小との統合を要望したい」「通学が遠くなる児童にはスクールバスの検討を」と言った様々な意見が出た。
 説明会で樋口雄一市長は「(中道北小学校)同一学区内での移転を目指すことにした。小学校は教育施設であることは勿論だが、地域の社会施設や災害時の避難所など地域住民に取っては欠かすことのできない施設。移転場所については、地元意向を尊重したい」と述べ、地元の協力を求めた。
 中道公民館で開いた説明会には、同小学区の住民や保護者など約100人が出席した。