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建設新聞社
2015/11/12

【東北・岩手】全体面積は約2万3300u/総合花巻病院が移転基本構想案を公表

 公益財団法人・総合花巻病院(岩手県花巻市花城町 大島俊克理事長)は、施設の老朽化に伴う移転新築に向け、基本構想案を公表した。
 建設場所は、現在、解体工事を進めている岩手県花巻市御田屋町地内の旧岩手県立花巻厚生病院跡地とし、2017年から準備工事に入り、19年4月の開院を予定。全体面積は延べ約2万3300平方bを見込む。
 同構想案では、▽病床機能の適正化と高齢者施設の併設、患者アメニティの高い施設建設で現花巻市内の年間受け入れ患者数に相当する受け入れが可能となる▽リハビリテーション医療体制の飛躍的強化により「365日切れ目のないリハビリテーション」を病院、通所リハビリテーションを拠点に、広域範囲に提供▽医療・介護の連携、介護施設サービス、健診などの予防、生活支援等「地域包括ケアシステム」の重要な構成要素を担う―など五つを移転新築のポイントに挙げている。
 施設は、敷地北側(約1万1500平方b)に病院と特定入居者生活介護施設を、市道を挟んだ南側(約4300平方b)に看護学校、保育所をそれぞれ配置し、上空通路等で連結する。
 各施設規模は、病院が6階建て、延べ約1万5000平方b、介護施設が5階建て、延べ約4470平方b、看護学校が5階建て、延べ約2530平方b、保育所が2階建て、延べ約950平方b。その他の施設も合わせ全体では約2万3300平方b。鉄骨ラーメン構造+制震ブレースを利用し、大地震時にも使用できる建築とする考え。全体病床は198床。年間の受け入れ患者数は3072人を見込む。
 年内にもエスデー設計研究所(福島県郡山市)に委託している基本設計を完了させ、16年から実施設計に着手。17年1月から準備工事に入り、同年9月にも地上躯体工事を行う。総事業費は約98億9000万円。
 移転に当たり同病院では、今月9日に整備検討委員会を開催。今後も数回開き、基本構想をまとめる予定だ。

 提供:建設新聞社