トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2015/11/17

【三重】鈴鹿亀山道路の環境影響方法書を公表 三重県

 三重県県土整備部は、高速道路と鈴鹿市街地を東西軸で結ぶ都市計画道路「鈴鹿亀山道路」(仮称)について、環境影響評価法に基づく手続きとして「環境影響評価方法書」(以下、方法書)を作成し公表した。今後、方法書の評価項目に沿って現地調査を進める。12月9日まで縦覧し意見を求める。
 対象となるルート帯の「市街地北部ルート」は、起点が鈴鹿市、終点が亀山市。概略延長約10`、4車線。種別は一般国道。設計速度は時速80`。市街地北部ルートの1`幅のエリアを示した。9月16日に県知事が決定し、10月28日の県都市計画審議会で、構想段階における都市計画の「概略の案」として了承された。
 今回示された方法書では、評価の項目として、大気質、騒音、振動、低周波音、水質、地形および地質、その他の環境要素(日照阻害)、動物、植物、生態系、景観、人と自然との触れ合いの活動の場、歴史的文化的な遺産、廃棄物の14項目を挙げ、それぞれの調査・予測・評価の手法を示した。国土交通省令に示されている項目に加え、三重県環境影響評価技術指針に沿って、歴史的文化的な遺産も盛り込んだ。方法書には、ルート帯選定までの経緯や配慮書に対する国、県、市からの意見と、それに対する都市計画決定権者の見解を示した。
 今後は、方法書に基づく現地調査を進めるとともに、関係自治体、機関などとの協議を経て実現可能な路線を検討する。都市計画手続きと並行して、環境影響評価準備書の作成を進めることになる。

提供:建通新聞社