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北陸工業新聞社
2015/11/13

【石川】議会2500平方メートル、危機管理Cは500平方メートル/金沢市第二庁舎配置計画示す/執務・共有スペースで1万平方メートル/市議会特別委

 金沢市議会第二庁舎等建設特別委員会は12日開き、執行部側が現在進めている「第二庁舎建設工事」に係る基本設計業務の進捗状況や、第二庁舎における執務スペース(議会、行政委員会、危機管理センターほか)及び共有スペース(共通エントランス、廊下、トイレほか)の配置計画及びイメージ図(案)を説明した。この中で、執務・共有スペースには1万平方メートル程度を確保するとの見解が示された。
 第二庁舎の建設予定地は柿木畠1番1号ほか。市役所南分室、第4駐車場、第5駐車場用地などを充て、敷地の全体面積は約7300平方メートル。
 配置の考え方として、議会部分は現況の床面積を確保し、議場が吹抜けで2階層の場合、全体面積が2500平方メートル程度(吹抜けなしの場合2200平方メートル)。委員会室なども現況室数が確保され、全員協議会室、第1〜第5委員会室、議会運営委員会室、議長・副議長室、記者控室のほか、議員控室(会派諸室)はレイアウトの変更にも柔軟に対応できるようにする。議会事務局は議長・副議長室横に配する。
 行政委員会としては、選挙管理委員会と監査事務局を配置し、現況面積程度の200平方メートルを確保。当初、教育委員会及び農業委員会の配置も予定していたが、本庁舎内で(引き続き)配置が可能なため見送った。危機管理センターには500平方メートル程度を充てる。危機管理課執務室は現況面積を確保し、災害対策室やオペレーションルーム、備蓄室などは最近5年以内に中核市で整備された(類似施設の)平均を参考にしたと説明。また、同センターは24時間365日常時、使用可能とする方針も示した。
 外郭団体のスペースは800平方メートル程度とし、現在南分室や広坂分室などに入居する市町会連合会、市公民館連合会、金沢芸術創造財団、金沢文化振興財団、県市長会事務局、金沢まちづくり財団などを配する。職員センターは現況と同程度の800平方メートル。本庁内の会議室不足を解消するため、会議室スペースに400平方メートル程度を確保し、一部は畳敷きとして有事の際には仮眠室として活用する。共有スペースは4800平方メートル程度となる。
 このほか、本庁舎との地下連絡路を設け、建物内には立体駐車スペースの整備も見込まれる。
 宮本伸一総務局長は「労務単価、資材高騰で建設費が高くなる恐れもあるが、議会移転後の本庁舎内の活用などを含め無駄を省いていく。市民、議会の理解を得ながら建設計画を進めたい」と述べた。市では年度内に基本設計を終え、16年度から実施設計に移行。17年度から南分室の解体と、第二庁舎の建設に取り掛かり、19年度中の完成を目指す。
 基本設計は五井建築研究所(金沢市)が担当。

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