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日刊建設タイムズ社
2015/11/16

【千葉】導入の可能性を探る/千電協がインターンシップ試行/共立電設がチャレンジ

 (一社)千葉県電業協会(五十嵐治美会長)は、会員企業による「インターンシップ導入」の可能性を探るため、今夏、試験的に高校生を受け入れた。インターンシップを実施したのは、植草宏介副会長が代表を務める共立電設梶i船橋市西船3―7−11)。7月30日に県立千葉工業高等学校電気科2年生、8月25日から27日の3日間にわたり、県立市川工業高校電気科2年生の生徒を迎えた。今回の試行を通じて植草副会長は「自社のみのインターンシップではなく、メーカーや取引先を巻き込むことで『小企業でもインターンシップは出来る』ということがわかった」と、導入への手応えを口にした。

  千葉工と市川工の生徒5人

  インターンシップに参加したのは、7月30日が千葉工業高校電気科の佐藤勇翔くんと和田稚生くんの2人、8月25日から27日が市川工業高校電気科の宮澤竜一くん、糸賀洋平くん、貫井祐平くんの3人。「1日」と「3日間」という日程の違いから実施カリキュラムは異なるものの、現場見学や現場安全パトロールなどを通じた生徒たちの感想からは「電気工事業の仕事に対する興味がわいた」「社会人として大切なことが学べた」「この経験を生かして就職活動へと繋げていきたい」などの声が聞かれた。

  新たな2つの試み

 植草副会長によると、現在、電気工事業では少子高齢化や技術者離れにより若手技術者が減少し「将来が危ぶまれている状況」にある。このため「若者が希望して就職できるような企業づくり」に向けて「企業自身が成長し、魅力を伝えることが重要」とともに「若者たちに魅力を感じさせるインターンシップが必要である」と発案。しかし、社員の少ない中小企業でのインターンシップは、その経験から「教育する人員の割り振りやプランニングも難しく、受け入れが難しいこと」に限界を感じていたため、今回は新たな試みとして「2つのチャレンジ」を行ったという。
  
  メーカーに依頼/社員との講習会

  一つは「メーカーに依頼し、社員も一緒に受けることのできる講習会」を企画。社会人の先輩とともに学ぶことにより、社会に出ても勉強することの必要性や、弊社社員が真剣に質疑応答する姿などを見せることにより、「就職後も教育するシステムがある」ことを見てもらった。
  もう一つは、従来通りの現場での実体験やパトロールなどに加え「取引先である電材会社の流通システム」を見学。事前に見学した現場で、担当者からレクチャーを受けた材料手配などにより、どのように材料が入ってくるのか。「納入の仕組みや様々な工具・材料の保管状況を見ることで、学生たちも興味を持ってくれた」という。

  興味と自信を

 これらについて植草副会長は「電気科の生徒たちは、これまで教科書でしか見たことのない材料を実際に見ることに大変興味をもったようで、目を輝かせて写真を撮り、質疑をしていた」と説明。また、2学期から授業がスタートの「CAD」については、同社の講習会で体験したことにより「他の生徒より一歩進めた気がする」と、自信を持って帰って行ったという。

  生徒にエール

 今回の2度のインターンシップを終えて植草副会長は、生徒たちに対して「資格は重要で給与や自分のスキルにもなる。是非若いうちにチャレンジしてほしい」「電気工事だけではなく、すべての仕事には目的がある。利用者の安全や利便性を考えて仕事をする技術者に育ってほしい」「社会に出ると様々なルールがあり、今回学んだ『名刺の渡し方』や『座席順』などが必要になることがある。学生との違いを少しでも学べたのであれば嬉しい」「学業も重要だが、楽しい学生生活を送って、是非とも将来は、電気工事業界も希望職種に加えてもらいたい」「就職に際しては、様々な角度から分析したうえで、長く勤めることの出来る企業を選択してほしい」などとエールを送り、総評とした。k_times_comをフォローしましょう
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