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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/11/25

【山梨】リニア活用方針策定や運動公園 中央市の総合戦略素案に40事業

 中央市は20日、第3回目となる「まち・ひと・しごと創生推進委員会」を開催した。総合戦略の素案をたたき台に各委員からの意見や要望を余すことなく聴取。これらの考えを素案に組み入れるとともに、個別事業の絞り込みを次回会合で進めていく。
 事務局側から示された総合戦略の素案では「さらなる住みよさをめざして」をテーマに掲げ、4つの基本目標から施策の方向、施策へと展開し、具体的な事業として40事業が挙げられている。策定業務を支援する山梨総合研究所からも「住みよさを徹底的に追求することによって、人口ビジョンの目標に届く」との考えから策定作業を進めていると説明があった。
 個別の事業に関しては、雇用の創出に向けては耕作放棄地の解消などにより新規就農者を定着させ、出産・子育ての面では、庁舎の空きスペースを活用しての包括的な拠点施設を整備するなどのポイントが示された。庁舎統合による空きスペース利用は重点事業に位置付けられ、地域づくりの目標の下では近隣施設を集約していくとしている。
 説明後には委員が3グループに分かれ、ブレーンストーミング形式で各自が中央市の長所・短所などを挙げ、それを生かすための方策など多くの意見や要望を抽出。議論の後、中央市の長所としては商業施設が多く、教育環境が充実し、地産地消も進んでいるなどの点が各グループから挙げられた反面、「場所的に好条件でありながら道路環境が悪く、立地の良さが生かされていない」などの意見が出されていた。
 次回12月10日に予定される会合までに、今回示された政策に補完されて議論が交わされることになる。
【表:提示された素案に示された関連個別事業】
【写真:グループに分かれてのブレーンストーミング。出された意見は項目ごとに張り出された】