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建通新聞社(神奈川)
2015/11/27

【神奈川】未病いやしの里センター(仮称) 県施設は16年度に展示設計 第5回県西地域活性化推進協議会開く

  神奈川県は27日、小田原合同庁舎で第5回「県西地域活性化推進協議会」(会長・黒岩祐治神奈川県知事)を開き、「県西地域活性化プロジェクト」の進捗状況などを確認した。ブルックス大井事業所の敷地約60fを活用して、ブルックスホールディングスが整備する「未病いやしの里センター(仮称)」では、県が設置・運営する施設(県展示施設)を2017年度に開設するよう、16年度に基本・実施設計を行うとしている。
 会の冒頭、黒岩知事は、「さまざまな事業が進捗している。さらに流れを加速していきたい」と呼び掛けた。
 未病いやしの里センター(仮称)は、ドリップバックの製造販売などを業務とするブルックスホールディングスと大井町が、ブルックス大井事業所(大井町山田300)の敷地約60fを活用して整備する。
 「県西地域活性化プロジェクト」の計画期間である20年度までのできる限り早期の設置(開設)を目指すとしている。センター内の個別施設については、可能なものからスタートできるよう「段階的な開設」も検討する。県が設置・運営する施設(県展示施設)については、17年度中の開設を目指す。
 今後のスケジュールは、▽16年3月に提案者(ブルックス)が基本計画案を完成▽16年度中に基本計画を決定・公表。県展示施設の基本・実施設計▽17年度中に県展示施設の設備・内装工事、県展示施設開設▽20年までのできる限り早期に全体開設−の予定。
 事業提案では、既存施設を活用しながら、五つのエリアに@自然観察園、果樹園A情報センター、健康診断センター、ラボなど(現本館棟活用)Bショップ、カフェ・レストラン、アスレチックフィールドC合宿施設、スパ、芸術工房Dクラブハウス、フィットネスルーム、競技場−などを整備する計画。
 敷地内の、本館棟、体育館、旧独身寮、グラウンド、売店などの既存施設の活用も検討する。
 このうち、現本館棟を活用した情報発信機能、未病の見える化・コンシェルジュ機能は県が実施主体となる。
 この他に報告された事業進捗のうち、主な建設関連は次の通り。
■(仮称)「道の駅・金太郎のふる里」整備事業(南足柄市)
 15年度に直販農家育成、特産品開発、都市と農業の交流−などソフト事業を実施。16年度以降ハードの事業化を目指す。
■丸太の森・森の駅整備計画(南足柄市)
 森林公園で散策路、癒し(いやし)のエリア、薬草園の整備−などを15年度に実施する。
■「森の駅−ケープ真鶴」リニューアル(真鶴町)
 「森のビジターセンター」として再生させるよう整備。15年度は空調を整備。16年度は休憩所改修、トイレの洋式化、足湯の設置、照明のLED化などを予定。
■ME−BYOタウンの形成
 民間事業者のヒアリングなどを実施中。
■県西地域サイクリングエリア等構築事業
 地域に点在する観光スポット間の回遊性を高めるため、コミュニティサイクルの導入やウォーキングコース整備を行う。サイクル拠点は小田原駅など4駅に設置。ウォーキングコースでは標識整備などを補助する。
 提供:建通新聞社