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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/12/02

【山梨】庁舎維持や創生費 甲斐市の12月補正予算案

 甲斐市は1日、10日開会の市議会定例会へ提出する議案に関する記者会見を開いた。補正予算では庁舎維持費や地方創生関連に費用を計上。総合戦略にも絡む総合計画基本構想や組織改正の条例を提出する。
 一般会計補正予算案は歳入歳出に12億3755万円を追加するもので、組織改正に伴い竜王庁舎内の案内サイン変更や備品購入の費用243万円のほか、子育て支援に向けての地方創生事業費5000万円、認定こども園事業費8000万円などを計上。地方創生は、山梨大学と連携し産婦人科医院を誘致し開業医に貸与する医療機器の購入費に充て、こども園については公定価格確定に伴う不足額を盛っている。
 峡北広域ごみ処理施設建設地変更に伴う国有地取得および龍岡地区ほ場整備計画変更への負担金として582万円、峡北消防本部建設などへの負担金は1952万円を予算化した。歳入歳出の差額を積み立てる財政調整基金へは11億2375万円が増額された。
 さらに、塩崎駅周辺整備において、架道工事の際に想定外の旧鉄道施設の石積みやコンクリート床板が見つかり、撤去に要する費用と日数が増えたとして、繰越明許および債務負担行為の増額の措置がとられている。
 会見に際し保坂武市長は、地方創生の一助とも考えているバイオマス産業都市構想について「事業地選定や経費の課題など国の施策と連携して具体的に進めていく」と述べるとともに、「特殊な技術が必要な売電、あるいは農業やプールなどへの熱利用の面で各方面から提案、プランを立ててもらう」と語り、関係者と連携して事業展開を図っていく方針を示した。
 定例会へは補正予算案を含め21議案が提出され、条例関係には組織改正も上程される。また、先月審議会から答申を受けた総合計画基本構想も議案に挙がっている。
 補正予算案の歳出詳細は次のとおり。(単位千円)
■一般会計
【総務費】
◆財産管理
 ◇需用=1、985
 ◇備品購入=448
 ・竜王庁舎維持管理事業=2、433
◆企画
 ◇地方創生事業備品購入=50、000
◆情報管理
 ◇情報化推進事業工事=3、300
【民生費】
◆保育所
 ◇認定こども園等事業負担金、補助及び交付金=80、000
【衛生費】
◆健康推進
 ◇母子保健事業負担金、補助及び交付金=167
◆清掃
 ◇負担金、補助及び交付金=5、827
 ・広域事務組合負担金=5、827
【消防費】
◆常備消防
 ◇負担金、補助及び交付金=19、523
 ・常備消防負担金=19、523
【教育費】
◆小学校管理
 ◇需用=300
 ◇工事=1、050
 ◇備品購入=1、550
 ・竜王南小学校=300
 ・敷島南小学校=1、550
 ・小学校施設整備=1、050
◆中学校管理
 ◇工事=700
 ・中学校施設整備=700
【諸支出金】
◆財政調整基金積立金=1、123、751
【繰越明許】
◆都市計画総務
 ◇塩崎駅周辺整備事業委託=48、518