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建通新聞社
2015/12/03

【大阪】天王寺動物園 工事費予算化は17年度以降

大阪市建設局は、2015年度末に天王寺動物園基本計画の前段階となる天王寺動物公園事務所案をまとめ、引き続き、パブリックコメントを実施した上で、16年度早々に基本計画として策定する。年間パス導入などのソフト施策と、にぎわい施設の導入や施設整備などのハード施策をうまく組み合わせ、19年度の入園者数175万人の達成を目指す。
 施設整備に伴う工事費の予算化は、早くても17年度当初になる見通し。担当者によると、16年度予算には基本計画の成案化のほか、工事発注に向けた各種調査・設計委託費などを盛り込む方針だ。
 現在、事務所案をまとめるための「天王寺動物園基本計画策定に係る調査・検討業務」の公募型プロポーザルを公示中。12月10日まで参加申請を受け付けている。同月7日に説明会を開催する。説明会は申請要件にはならないが、できる限り出席することとしている。企画提案書の提出期間は同月11〜26日。その後、28日に契約予定者を選定する。
 同局では、入場者数を増やすための具体的な施策として、▽年間パスの導入▽遠足支援▽癒やしの提供▽飲食・物販施設の整備▽観光客が訪れる動物園化▽イベント実施▽エリアとしてのにぎわい向上▽獣舎整備など各ゾーン施設整備▽屋根付き休憩エリアの配置▽分かりやすい動線整備―などを想定する。
 今回の検討業務では、施設整備などの投資額や整備スケジュールを示すほか、適切な経営形態についても検討する。
 天王寺動物園は、1915年に開園した日本で3番目に長い歴史を持つ動物園。少子化による人口減少やレジャーの多様化で減少傾向にある入場者数を2014年度の136万人から今後5年間で175万人に引き上げるため、さらなる経営改善や民間活用、施設整備に取り組む。

提供:建通新聞社