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建通新聞社四国
2015/12/04

【愛媛】愛媛県 国道378号三秋拡幅

 愛媛県は、一部用地買収が難航している国道378号三秋拡幅(伊予市)で、2016年度も引き続き用地交渉を進めるとともに、土地収用法による用地取得も視野に入れ、国土交通省四国地方整備局と申請前の事前協議を進める。事業は19年度末の全線供用開始が目指されていることから、16年度に施工可能箇所から順次着工することも検討されている。
 全体整備区間延長3・7`のうち、2`は供用済み。未供用区間はバイパス整備となる1・1`と前後取り合い0・6`。取り合い区間の車道拡幅は完了(一部工事中)しているが、現道とバイパスへの切り替え箇所となるため、歩道部分などが未整備でバイパス整備と合わせて仕上げ工が行われる。
 事業全体の用地進捗状況は14年度末現在97%で、難航箇所はバイパス区間の一部。このためバイパス区間の1・1`は未着手だが、早期供用を図る観点から用地取得済み箇所から順次着工することも視野に入れて検討されており、16年度からのバイパス区間着工もある。
 バイパス区間内には鋼構造物として4橋梁の建設が計画されており、設計も未着手となっている。4橋梁の概要は伊予市側から泉山橋延長82b、高野川橋延長108b、畑川橋延長23・5b、出口川橋12・2b。
 国道378号三秋拡幅事業は、伊予市三秋から同市双海町高野川までの整備前延長4・3`を線形改良やバイパス整備により3・66`の2車線、片側歩道、全幅員12bに改良している。1995年度に事業着手し当初、08年度完成が目指されていたが、一部用地交渉が難航したため、09年度と14年度の2度にわたり事業延長され19年度の完成が目指されている。総事業費は51億5400万円。14年度末の投資事業費は34億3800万円で。進捗率は66・7%。
 整備期間中、完成した箇所から順次供用されており、09年5月までに3・7`のうち2`が供用し、線形不良箇所15カ所が解消されているが、バイパス区間内の用地交渉難航により事業は停滞している。
 未整備箇所は急なヘアピンカーブを有する地区で大きな整備効果が期待されている。

提供:建通新聞社