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　いなべ市は、北勢町阿下喜に建設する新庁舎について、基本設計を公表した。新庁舎は４棟で構成し、延べ床面積は計約１万４６００平方�b。工事の発注時期は２０１６年度末ごろになる見通しだ。事業費は概算で94億円を見込んでいる。
　新庁舎の建設地は東海環状自動車道北勢インターチェンジ近くの敷地約３万６８００平方�b。行政棟・保健センター・議会棟と、確定申告や期日前投票場などとして使用する「シビックコア」の４棟で構成する。いずれも２階建てとし、行政棟と議会棟には地下１階を整備する。４棟の延べ床面積は１万４６１２平方�b。
　また、敷地内の緑地に「にぎわいの森」と名付けたスペースを設けて、市の情報発信スペースを整備するほか、カフェやそばなどの飲食店、物販店などを誘致する考えだ。
　今後のスケジュールは流動的だが、16年度末ごろに工事を発注し、17年度に着工、18年度中の完成を目指す。
　事業費は基本方針の段階で50億円だったが、建設費の高騰のほか、保健センターやにぎわいの森の整備費を盛り込んだため94億円になった。
　実施設計は日建設計名古屋オフィス（名古屋市中区）が16年３月までの設計工期で進めている。

提供：建通新聞社