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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/12/11

【群馬】県吾妻農業事務所農村整備課が路面補修工事の設計業務を委託


県吾妻農業事務所農村整備課は、県営畑地帯総合整備事業(担い手支援型)が来年度に新規採択される見通しを示した。事業の対象は嬬恋村仙之入地区で、キャベツを中心とした耕作が行われている。県は、11月末に採択申請を国へ行い、順調に進めば来年4月ごろに採択通知が来る予定だ。同課は採択後に、来年度から測量と詳細設計に着手し、早ければ再来年度から工事に入りたい考え。
仙之入地区の耕作道は未舗装で、W2〜3mと狭小なことから営農効率の低下や農産物の輸送に支障を来している。農地も急傾斜なことから、表土が下流河川へ流れ出したり、排水路に堆積するなどし、周辺環境や農地への被害が発生している。これらを改善するため、今回の事業では農道や排水施設などの基盤整備を行い、地域農業の振興を図る。
総事業費は4億5000万円を見込み、このうち工事費は3億円程度を占める。計画する受益面積は93・8haとなる。主な工事は農道の改修工L約3300q、排水路工L約832m、調整池3カ所の新設、整地工約4haで、工期は2016年度から21年度の6カ年を見込む。
農道の改修は、14路線を全幅4〜5mのアスファルト舗装とするほか、1路線を全幅5mのコンクリート舗装とする。
排水路工は、現在の排水路のほとんどが土水路(天然水路)のため、コンクリート構造物を敷設したり、布製型枠を使用して整備する。破損している排水路では、改修も実施する。
3カ所の調整池の規模は1号が500立方m、2号が1400立方m、3号が900立方mでそれぞれ計画している。
整地工は、畑の勾配を緩やかにするほか、地面から約1mの深さに30p程度の石が埋まっているため、この石を徹底する。
同課は、来年度から測量と詳細設計に取り掛かり、早ければ再来年度から工事に着手したい考え。工事は農道の改修から開始し、改修が終わり次第、排水路と調整池の整備に入っていく。害獣対策も、工事内容に含まれる可能性もあるという。