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建通新聞社(静岡)
2015/12/18

【静岡】浜松市 斎場再編・整備方針素案見直しへ

 浜松市は、浜松斎場(中区)を含む4斎場の利用廃止など9月に示した将来的な斎場再編・整備方針の素案を見直す考えを明らかにした。浜松斎場については、パブリックコメントを通して市民から「廃止反対」の意見が多数あり、こうした状況を踏まえ、今後は民間事業者の協力を得ながら存続を視野に入れた方向性を模索する。
 浜松斎場は火葬棟と待合室棟で構成し、火葬炉14基を保有する市内最大規模の斎場。築後40年以上が経過し、当初は老朽化に伴う改築や大規模改修も検討したが、敷地に余剰スペースがないことや火葬機能の稼働を停止する間の対応が行き届かないといった理由から廃止案に至った。存続が決まって改築となった場合、待合室棟を解体した跡地に火葬棟を建設。その間、駐車場や待合室を周辺にある葬祭関連の民間事業者に一時的に借りるなど対応策を図っていく。今後は民間事業者との協議を進めながら、2016年度中に方向性を示す考えだ。
 斎場再編・整備方針の素案は、浜松斎場のほか三ケ日(北区)、天竜(天竜区)、春野(同)の4斎場を廃止。火葬機能は20年度以降の拡張を見込む浜北(浜北区)と雄踏(西区)の2施設に振り分け、佐久間・水窪(天竜区)を加えた3斎場に集約するとしていた。浜北斎場については、17〜19年度の3カ年で実施設計と拡張工事を計画していたが、今回の素案見直しにより、規模やスケジュールの変更を余儀なくされそうだ。


提供:建通新聞社
(2015/12/18)

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