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北陸工業新聞社
2015/12/18

【石川】創造的な外観・施設に/構想概要案/年度内の策定市長へ提出/金沢市議会総務委

 金沢市議会の5常任委員会は17日開き、総務常任委員会では市側が『金沢美術工芸大学新キャンパス構想(概要案)』を示した。
 現キャンパスは1972(昭和47)年に建築され、老朽化が著しく、耐震基準を満たしていないなど課題が多く、2014(平成26)年2月に策定した『世界の交流拠点都市金沢「重点戦略計画」』で、金沢美大の改築については、文教地区にふさわしい施設整備を目指し、金沢大学工学部跡地への移転検討を位置付けていた。
 同構想(概要案)の中で、新キャンパスの目指すべき方向性として「金沢から世界に拓く美と知の創造拠点」を掲げ、▽美と知の創造拠点にふさわしいキャンパス(金沢で学ぶ五感の美意識と創造の業を世界水準に高める大学院改革と教育・研究の場)▽美術、工芸、デザインで世界にはばたくキャンパス(確たる伝統と弛まぬ挑戦により、美術工芸を継承・発展させ、産業・文化を振興する場)▽金沢のランドマークとなる創造的外観・施設からなるキャンパス(芸術系大学にふさわしい発想を刺激する場)▽金沢の豊かな自然資源を生かし環境に配慮したキャンパス(コンパクトシティにふさわしいサスティナブルな発展を遂げる場)―などに取り組む。
 また、既存施設の拡充整備では良好な教育研究環境のための十分な教室や作業スペース確保、専攻間の連携強化のための効率的な施設配置など、新たに必要とされる機能で附属美術館や、社会連携・国際交流センターなどが必要としている。
 引き続き、金沢美大側で策定作業を進め、年度内に新キャンパス構想を策定した上で、前田昌彦理事長・学長から山野之義市長に提出される。

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