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建通新聞社
2015/12/21

【大阪】大阪市 駐輪場の予防保全型点検・修繕へ

大阪市建設局は、2015年度末にも自転車駐車場維持管理計画を策定し、16年度から予防保全型の点検・修繕に取り組んでいく考えだ。対象となる駐輪場は、平面式を除く市管理の65施設。現在、セリオス(大阪市中央区)が16年3月末の納期で、自転車駐車場維持管理計画策定に関する調査検討を進めている。
 65施設は、階層式37カ所、地下式17カ所、橋梁形式11カ所の内訳。このうち昨年度までに点検を終えた階層式36カ所、地下式1カ所、橋梁形式11カ所については、維持管理計画の中で、予算管理計画を策定する。
 予算管理計画は、今後10カ年か20カ年の短期計画と、30カ年の中期計画の2パターンを作成し、点検・修繕の各トータルコストを踏まえて、計画期間内の事業費の平準化を図る。
 併せて、修繕計画(長寿命化計画)も作成し、優先順位や管理水準、対策費用などを示す。階層式と地下式については、コンクリートの剥落片などの落下事象による第三者被害防止のため、落下事象対策計画も検討する。
 同市では、1970年代から階層式、地下式、橋梁形式などの駐輪場を整備してきたが、全体的に老朽化が進行している状況と、2013年に政府が決定した「インフラ長寿命化基本計画」を踏まえ、道路施設の適切な維持管理計画の策定を急ぐ。なお、平面式を含めると159駅分の管理駐輪施設がある。

提供:建通新聞社