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建設経済新聞社
2015/12/22

【京都】学研の南田辺西地区約60f 開発に向け民活導入を検討

 京都府は、関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の未整備クラスター開発に向け、28年度に予算が確保できれば具体的な検討に入る考えだ。
 政策企画部は、南田辺西地区開発に向けた民間活力導入促進事業費を新規事業化するため、28年度当初予算案に1000万円を要求した。
 未整備クラスターの南田辺西地区(京田辺市三山木奥山田148−1他の約60f)については、24年1月に日本生命保険相互会社が京都府へ寄付を申し出。25年1月に寄付契約書が締結され府への所有権移転が完了した。
 京田辺市は23年度に庁内にワーキンググループとして南田辺西地区土地利用検討会を立ち上げ、土地利用構想の研究を実施。府の委託を受け公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構は25年度に南田辺・狛田地区基本調査委員会を設置し、土地利用などに関する基礎調査を行い、両地区の目指す方向性と土地利用ゾーニングの基本的な考え方をまとめた。
 学研都市への進出希望企業に対して分譲可能な用地が不足している状況で、学研都市内に企業誘致用地がない京田辺市も南田辺西地区の開発を希望していることから、府は開発に向けた本格的な検討に入る構え。
 開発期間の短縮や効率的な土地利用を可能とする開発手法の検討が必要としており、土地開発等でノウハウを持つ民間事業者に調査を委託する手法を検討している。
 なお府は線引きの定期見直しにおいて、綴喜都市計画区域では京田辺市の南田辺東・西102・8fを、開発熟度が増すまで市街化区域への編入を保留する特定保留に設定した。28年3月下旬頃に開催予定の府都市計画審議会に諮る考え。
 南田辺西地区の現況は山林(丘陵地帯)で、甲子園の15倍程度、京都御苑と同程度の大きさがあり、南北1q、東西1・1qに及ぶ。南田辺北(同志社山手)の開発地に接し、南東側には京奈和自動車道の精華下狛インターチェンジがある。