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日刊建設タイムズ社
2015/12/24

【千葉】一括発注5市町で実施/千葉県道路メンテナンス会議/区分Wは来年度2施設で工事

 第3回千葉県道路メンテナンス会議が22日、県文書館で開催され、地域一括発注の自治体支援など本年度の活動状況を報告するとともに、道路メンテナンス年報の完成版が紹介された。また、14年度の点検で判定区分W(緊急措置)とされた7施設について状況と今後の予定が示された。
  地域一括発注については本年度、印西市、白井市、横芝光町、鋸南町、神崎町の5市町が橋梁29橋、トンネル5本を対象に実施。このうち、神崎町を除く4市町が千葉県建設技術センターと基本協定及び年度協定を締結し、点検を実施中。神崎町は基本協定を締結し、年度協定締結に向けた手続きを進めている。
  14年度の点検で判定区分Wとされた橋梁、トンネル、道路付属物等7施設については、1施設を撤去、2施設が修繕工事中、残り4施設が通行規制等を継続している。
  7施設の内訳は、柏市の第一流山街道跨線道路橋、九十九里町の龍宮橋、西野橋、山の神橋の橋梁4橋、君津市の奥米3号隧道、岩の上隧道のトンネル2本、成田市の道路情報提供装置1か所。
  このうち成田市の情報提供装置は本年10月8日に撤去。トンネル2本は通行止めを実施中で、今後、廃道を検討。橋梁は、第一流山街道跨線道路橋と龍宮橋が修繕工事中。西野橋と山の神橋は大型車通行止めを実施中で、来年度で修繕工事を実施する。
  一方、道路メンテナンス年報によると、本県の管理施設数は橋梁1万1714橋、トンネル447本、道路付属物等1144施設。14年度は橋梁608橋、トンネル57本、道路付属物等301施設の点検を実施した。
  このうち地方公共団体管理橋梁の点検結果は、判定区分T(健全)が43%、同U(予防保全段階)が40%、同V(早期措置段階)が17%、同W(早期措置段階)が1・0%となった。全国の判定区分はTが35%、Uが49%、Vが16%、Wが0・2%で、比較的に全国に近い数値が示された。
  同会議は、県内の道路施設の維持管理を効率的に実施するために設置。各道路管理者間の情報交換及び連絡調整に関する事項を定め、メンテナンスサイクルの構築及び長寿命化計画の策定と計画に基づく修繕の円滑な実施に取り組んでいる。
  本年度は一括発注を活用した自治体支援のほか、今月15日と16日に橋梁点検研修会を開催。自治体から93人が参加し、点検に必要な基礎知識や橋梁点検のポイントなどを講義で学習したほか、実際に現場で高所作業車を使用した近接目視点検や橋梁の健全性を確認するための試験を体験した。
  同会議では、松浦利之・千葉国道事務所長が「課題を共有しながら次のステップに進みたい」と述べた。k_times_comをフォローしましょう
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