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建通新聞社(中部)
2016/01/06

【三重】市民プールの早期建設は厳しい状況 尾鷲市

 尾鷲市は、「尾鷲市スポーツ推進計画」を策定し公表した。市民ニーズの高い市民プール建設については現状では難しいとし、既存施設は改修や設備の更新などが必要とした。
 スポーツ施設の状況では、既存の施設について、老朽化が進んでいることや市民のスポーツニーズが多様化してきたことなどから、市民要求を満たしていない状況にあるとした上で、同市の財政の下では、市民から要望の多い市民プールなどの新たな施設を早急に建設することは厳しい状況にあるとした。また、「だれもが楽しめるスポーツ」の観点から、既存施設の改修や適切な管理、設備の更新や環境整備などが必要としている。
 同計画は、スポーツ基本法により、尾鷲市の実状に合った計画を定めたもので、「第6次尾鷲市総合計画」および「尾鷲市教育ビジョン」の生涯スポーツの推進に関する部門として位置付けている。計画期間は10年を1期間とし、5カ年ごとに前期・後期と区分し、国や県、同市の状況などを踏まえながら、現状の点検・評価(成果と課題)を行い、実状に即した取り組みを施策として実施していく。
 既存施設の整備方針(案)は次の通り。
 ▽尾鷲市営野球場、尾鷲市立運動場、尾鷲市立武道場、大曽根公園テニスコート―現状での維持活用・必要に応じて部分改修▽テニスコート―元東邦テニスコートを廃止し、市立運動場テニスコートに統合した上で改修▽尾鷲市体育文化会館―現状での維持活用・必要に応じて部分改修、学校体育施設開放・他施設活用方針の検討、尾鷲市庁舎等整備基本計画(仮称)で検討▽尾鷲市九鬼体育館―現状での維持活用・必要に応じて部分改修を行うが、将来的に運動施設としては廃止

提供:建通新聞社