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建通新聞社
2016/01/08

【大阪】北急軌道インフラ区間 箕面市が来年度発注

箕面市が整備主体となる北大阪急行線延伸事業が動き出す。(仮称)箕面船場駅から(仮称)新箕面駅の軌道インフラ区間について、市では2016年度早々に施工業者の選定に着手する見通しだ。工区割りや入札スケジュールの詳細は検討中。早ければ16年秋に着工し、20年度の開通を目指す。
 全体延伸区間は、現千里中央駅から箕面船場駅を経て、新箕面駅に至る約2・5`。計画では、千里中央駅から北の丘陵地形の地下を開削トンネル(RC地下ラーメン)で北上し、箕面船場駅(地下3層)を過ぎると勾配が下りとなるため、途中で地上に浮上し、高架駅の新箕面駅(地上2階建て)に高架橋でつなぐ。このうち市が軌道インフラ整備を行うのは箕面船場駅から北側となる。
 高架橋の主な構造は、上部工がPCI桁型上路桁(計13桁)と鋼合成桁(計3桁)、下部工がRC橋脚(計14基)とSRCラーメン橋脚(計2基)、RC橋台(計1基)を計画している。 
 同事業は、鉄道延伸に国の社会資本整備総合交付金を活用する全国初のスキーム。1本の延伸線を鉄道事業法と軌道法の二つの法律を適用する手法を取り入れている。この結果、千里中央駅から箕面船場駅手前までの区間は北大阪急行電鉄(北急)が整備し、それ以北は市がインフラ部、北急がレールや電気設備などインフラ以外の鉄道設備を整備する。整備後の施設と設備は、それぞれの整備主体が保有する。
 市の軌道インフラ部詳細設計は、パシフィックコンサルタンツ(大阪市中央区)が担当。

提供:建通新聞社