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建設経済新聞社
2016/01/13

【京都】警察本部新庁舎建設に約2億円 28年度着手へ当初予算に要求

 京都府警察本部は、京都市上京区に計画の警察本部新庁舎について、28年度から建設工事に着手する考え。
 府警は28年度当初予算に警察本部庁舎建設費として2億0791万7000円を要求した。
 耐震性が十分でなく、かつ狭隘化、老朽化が進んでいる警察本部本館及び別館の機能を集約した警察本部新庁舎を建設する計画。規模はSRC造地下2階地上6階建、延約2万9000uを想定する。
 建設地は京都市上京区下長者町通新町西入藪ノ内町42(中立売庁舎跡及び西側府庁敷地)。
 府警は新庁舎について、25年度に基本構想を東畑建築事務所(大阪市中央区)で策定。26年度に新庁舎建設工事基本・実施設計コンペを行い、久米設計大阪支社(大阪市西区)に決め、26年12月16日に3億0240万円で契約した。
 27年度は実施設計を進める一方、建設地となる中立売庁舎(元中立売警察署庁舎)の解体工事を実施。施工はキョウラク(京都市伏見区)。埋蔵文化財調査は27〜29年度で実施する予定。28〜30年度の3ヵ年で新庁舎の工事を進める計画で、30年度中の完成を目指す。
 新庁舎完成後、警察本部別館は31年度に解体する予定。別館の規模はRC造地下1階地上6階建、延1万2923・90u(建築面積2060・79u/昭和49年3月築/最小Is値0・16、最大Is値0・42)。警察本部本館は文化財等の指定は受けていないが、建築物としての価値等を踏まえ今後の取り扱いを検討中。本館の規模はRC造地下1階地上3階建、延4969・34u(建築面積1242・32u/昭和2年3月築/最小Is値0・46、最大Is値1・24)。
 府は28年度当初予算に警察本部庁舎整備費として2億0791万7000円を要求した。これまでに明らかにしている事業評価の資料によると、次(29)年度予算要求見込額は25億7533万円とし、事業終了予定の31年度までの総コストは140億7488万2000円と設定している。
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 府警は、新名神高速道路等の整備に伴い城陽警察署(城陽市富野久保田)を移転する計画を進めており、28〜29年度に用地買収や造成、基本設計・実施設計等のプランをとりまとめ、予算計上や関係条例の改正など議会手続きを経て、30〜31年度の2ヵ年で庁舎建設と移転を行い、現庁舎の解体を実施する見通し。
 老朽化し狭隘な宇治警察署(宇治市宇治宇文字)については、現地建替えを基本に検討を進めている。