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建通新聞社四国
2016/01/15

【香川】香川県 中方橋架け替えの施工方法見直し 右岸側から下部工、旧橋撤去など

 香川県は、昨年7月に発生した台風11号により甚大な被害を受けた県道善通寺綾歌線中方橋(丸亀市川西町他)の早期復旧に向け、同道路整備工事の橋梁詳細設計を近日中に委託する。いったん12日に指名競争入札で開札したが、不調となったため再入札し委託する。今回の橋梁詳細設計は2期施工分の下部工や一部仮設工事など約160b。昨年、災害復旧工事橋梁詳細設計をパシフィックコンサルタンツ(四国支社・高松市)に委託し、同設計の中では全面架け替えを想定していた。しかし、中方橋の早期復旧を目指す県は、災害復旧の本来の目的や経済性などから施工方法を見直し、橋梁全ての架け替えから2期に分けた架け替え計画に変更。被災箇所を中心とする右岸側の下部工から着手することを決めた。
 県は昨年10月に右岸側からの仮設橋の設置を内容とした災害復旧工(仮設工・総延長約212・5b)を第1〜4工区に分けて発注。今月22日までの工期で仮設橋設置を進めている。
 県は仮設橋の設置完了の状況を見つつ、2月までに「27年災第36号県道善通寺綾歌線橋梁災害復旧工事・道路改修工事(合冊)(丸亀市飯山町、旧橋撤去108・5b上部工・下部工)」と、「(防災・安全社会資本整備交付金)県道善通寺綾歌線(中方橋)道路整備工事(第1工区)(丸亀市川西・飯山町、旧橋撤去104b上部工・下部工)を制限付き一般競争で発注する。また、仮橋舗装(延長150b)を内容とする「県道善通寺綾歌線(中方橋)道路改修工事」も3月までに発注する予定。
 併せて2月にも制限付き一般競争入札で、新橋となる橋脚1基と仮設工一式を「県道善通寺綾歌線橋梁災害復旧工事・道路改修工事(合冊)(下部工)、橋台1基と仮設工一式を同線(中方橋)道路整備工事(第2工区)(下部工)に分けて発注し、旧橋撤去後に被災箇所を中心とした右岸側の早期復旧を急ぐ。
 現中方橋は1級河川土器川に架かる、上流側3径間連続桁のRC造T桁橋、下流側鈑桁橋の18径間、橋長316b。幅員8・8b(高欄含む)、車道6・5b(路肩)、片側1車線の2車線、歩道は1・5b。上流側は1949年に完成、下流側は71年の完成している。
 昨年から進めていた詳細設計によると、新たな橋梁は上流側に片側歩道2・5bを設置。車道3b×2車線、路肩0・5b、高欄0・4b等を含めて全幅10・5bとなる。今回委託する詳細設計では橋種などの上部工形式やスパン割りの確定のほか、2期施工分の工事用仮橋などを検討、一体的な動的照査にも取り組む予定。
 県道善通寺綾歌線中方橋工区(丸亀市川西町・飯山町)中方橋の、災害復旧と合わせて行う橋梁拡幅と耐震化に必要な経費として11月補正予算で4億円を計上している。

提供:建通新聞社