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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/01/15

【山梨】県エネルギービジョン素案作成

 県は、2030年度を目標とする「やまなしエネルギービジョン(仮称)」の素案をまとめた。30年度の目標として@コージェネレーション8・5万KWA地中熱ヒートポンプ導入900台B工業団地のスマート化2カ所C木質バイオマス利用施設39カ所―などを挙げている。
 ビジョンは、本県の日照時間の長さ、豊富な水、森林資源、天然ガスパイプラインなどの強みを生かしたクリーンエネルギー活用や、スマートな省エネルギー対策の推進によって、県内経済の活性化、しなやかな暮らしを支えるエネルギー社会を実現するために策定する。
 基本方針のうち、地域エネルギー供給力の充実に向けては、天然ガスコージェネレーション・定置用燃料電池・蓄電池の導入促進、高効率発電システムの誘致、リニア環境未来都市への自立・分散型エネルギーの導入を推進。
 クリーンエネルギーの導入拡大では、太陽光発電、水力・小水力発電、木質バイオマスなどの導入を促進する。
 省エネの推進では、エネルギー管理システム(EMS)の普及、LEDなどの高効率機器の普及、次世代自動車の導入、地中熱ヒートポンプの促進などを図る。
 クリーンエネを活用した産業の育成・振興に向けては、燃料電池関連産業の集積、スマート工業団地、地域密着型の木質バイオマスエネルギー利用を推進する。
 これらにより、30年の県内の電力自給率(消費量に占める再生エネ・自家発電量)を、14年度の36・5%から70%に引き上げる。県内の年間発電量も14年度の23億kwhから30年は36億2000kwhに増やす。
 ビジョンの素案は県ホームページに掲載して意見を募集。本年3月に計画として決定する。