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北陸工業新聞社
2016/01/16

【石川】面積抑え、建設費64億円に/第二庁舎基本設計骨子案を了承/金沢市議会特別委/地下連絡通路は開削工法で

 金沢市議会第二庁舎等建設特別委員会は15日開き、執行部側が「第二庁舎建設工事基本設計(骨子案)」を示し、意見を交わした。骨子案は了承され、年度内に五井建築研究所(金沢市)で基本設計を取りまとめる。
 これまでに議会側から建設費用(当初予定約65億円)の軽減に留意が必要との要請に対し、建築面積(執務・共有スペース)を必要最小限に抑えるなどの工夫を凝らした結果、建設費概算は建築・設備が約53億6000万円(危機管理設備含む)で、外構約2億円及び地下連絡通路約8億4000万円(うち移設補償費3億9000万円)を合わせても約64億円とし、当初の予定額を若干下回る見込みと説明した。
 第二庁舎の執務・共有スペースは当初、1万平方メートル程度を想定。新たに策定した本庁舎の再配置計画を受け、会議室は約400平方メートルから約200平方メートルに縮小、エントランスホール等の共有スペースは約4800平方メートルだったが、将来の事務機能の増加に備えた予備面積を3分の1に抑えて約3500平方メートルとし、変更がなかった議会(約2500平方メートル)、行政委員会(約200平方メートル)、危機管理センター(約500平方メートル)、外郭団体(約800平方メートル)、職員センター(約800平方メートル)を合わせた面積は当初比15%減の8500平方メートル程度となった。一方、駐車場は当初7500平方メートル、駐車台数180台(うち地下150台、地上30台)であったが、集中管理方式の導入や下本多町車庫の活用により車両台数を抑制。面積は約3500平方メートルに縮小したが160台(うち地下100台、地上30台、下本多町車庫30台)の駐車スペースを確保する。
 地下駐車場を含む全体面積は1万7500平方メートル程度から、見直し後は当初比30%減の1万2000平方メートル程度となる。
 地下連絡通路の整備については、シールド工法に比べて費用が安価な開削工法とし、市道広坂1丁目線9号の地下部で本庁舎地下2階と第二庁舎地下1階を結ぶ。
 このほか、平面プランも示され、1階にエントランスホール、外郭団体や行政委員会、危機管理、研修(職員センター)、会議室ゾーン、2階に議場(吹抜け2階層)、議員控室、議会事務局、3階には各委員会室、全員協議会室や、託児スペースなどを設ける。

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