トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2016/01/20

【大阪】新御堂筋・中環どうするの 大阪府検討着手

大阪府は、新御堂筋や大阪中央環状線など大幹線道路に架かる橋梁の維持管理・更新の在り方について、検討に着手した。都市基盤施設維持管理技術審議会に諮問する形で道路・橋梁部会を設け、2016〜17年の2カ年をかけ検討を重ね、17年秋ごろにも答申を受ける予定だ。
 新御堂筋(国道423号)や大阪中央環状線は、1970年の大阪万博に合わせて整備、ほとんどの橋梁が60〜70年に集中し架設されている。両線ともに1日の最大交通量は10万台を超え(国道423号約13万台、大阪中央環状線約11万台、2010年道路交通センサス)、大型車の交通量も非常に多く、過酷な使用状態となっている。
 両線をはじめとする大幹線道路は、直ちに更新するわけではないが、大阪の大動脈で、@代替迂回路がないA鉄道や高速道路などの近接構造物ありB工事をする場合は長期の規制が必要―の課題がある。
 検討の進め方として、15年度中に橋梁更新の最終判定を行うため、架橋位置ごとに考慮すべき要因を検討するほか、標準的な跨道橋におけるケーススタディーを通じて施工方法を複数案検討する。検討結果を踏まえ、16年度に、渋滞などの社会的影響の算定、維持管理・更新の在り方検討を行う考え。
 15年12月に開いた初回会合では、出席した委員から「構造的に持たなくなってから検討を始めても間に合わない」「長寿命化して延命化するより架け替えた方が良い」などさまざまな意見が出された。検討に当たっては視点を持っての議論、新技術をつくるという観点が必要との指摘も出た。
 大阪中央環状線は、堺市〜池田市までの全体延長約52`で、代表的な橋梁構造はPC舟形橋梁。国道423号は、大阪市を起点に箕面市を経由して京都府亀岡市につながる。府管理延長は約26`。代表的な構造はプレテンT桁橋。

提供:建通新聞社