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建通新聞社
2016/01/21

【大阪】淀川左岸線2期 移設・撤去など準備工へ

淀川左岸線2期本体工に向けた準備工がいよいよ2016年度から始まりそうだ。大阪市では、2期区間の都市計画変更手続きを進めるとともに、区間内にある既設下水道管の移設工や廃止済みの工業用水管の撤去工に向けた設計などを行っており、16年度に移設工・撤去工の着手が見込まれる。
 同区間は、淀川堤防と道路構造物が一体の構造形状。安全性と施工工法などを検討する、「淀川左岸線2期事業に関する技術検討委員会」ではこれまでに6回の議論を重ねており、次回の会合で委員会取りまとめを行う予定。次回の開催日は決まっていないが、担当者は「本年度内に開くことができれば」と話している。
 2期区間の都市計画変更は、豊崎出入り口部で並行路線として整備する淀川南岸線への接続ランプ(上り、下り)の廃止や同部の本線トンネル化、換気所を全体5カ所から2期区間両端部の2カ所へ変更、大淀出入り口西側区間の開口部トンネル化など。(仮称)淀川左岸線延伸部の都市計画決定手続きと連動して手続きを進めており、担当者は「都市計画審議会の開催日程はまだ決まっていない。少なくともここ1〜2カ月ではない」と説明している。
 撤去する工業用水管は2b×2b程度のコンクリートボックス管、移設する下水道管もコンクリートボックス管で2期区間のおおむね全線にわたり敷設されている。そのほか水道管など埋設管移設も必要。2期区間の工区割はまだ詰め切れていないと担当者は説明。移設・撤去工の着手場所は明らかにしていない。
 2期区間は全体延長4・3`。大阪市此花区高見1丁目〜北区豊崎6丁目までで、本体地下構造4車線、幅員25b。全区間本体は開削トンネルで施工する。市と阪神高速道路の合併施工方式により整備する。完成予定は20年度。

提供:建通新聞社