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建設新聞社(長崎)
2016/01/22

【長崎】緊急育成支援事業で3人の鉄筋工が巣立つ

振興基金長崎拠点 鉄筋工養成講座第1期閉講式
   研修生「手厚い対応に感謝」鉄筋組合の講師と研修生

 (一財)建設業振興基金の長崎拠点事務所は15日、鉄筋工養成講座の閉講式を(公財)長崎県建設技術研究センター(ナーク)で実施。訓練・講習の中心を担った県鉄筋工事業協同組合を代表し、町田十九一理事長が研修生一人ひとりに修了証書と、今回の講座で取得した各種技能講習の修了書を手渡した。
 同事業は、建設技能労働者の教育訓練・技能講習から就職あっせんまでの一連の流れを、国・県・関係団体が連携して進める厚生労働省の「建設労働者緊急育成支援事業」の一環で実施。初弾となる今回は、昨年10月〜11月に行った1次募集に応募した3人の未就業者が対象。
 町田理事長をはじめ鉄筋組合の9人が講師となり、▽鉄筋組み立て実技研修▽鉄筋組み立て現場研修▽大規模現場見学研修▽座学(安全、CAD、土木講話)▽材料試験(引張り、曲げ)研修▽技能講習・加工場体験―などを、11月16日から約2カ月間にわたって行った。この中で、玉掛けや床上式クレーン運転、小型移動式クレーン運転の技能講習も修了している。
 修了証書の授与に先立ち町田理事長は、「鉄筋工になろうという強い意欲が感じられた」と、研修生の真剣な取り組みに敬意を表した上で「今後は現場の第一線で活躍できるはず」と期待した。
 また指導者を代表してあいさつした、鉄筋組合の滋賀祐美事務局長は「3人が一人も欠けることなく今日を迎えられて良かった。短い期間で大きく成長した」と研修生の頑張りを称え、「鉄筋の技術者・技能者として働く姿を楽しみにしています」と語った。
 修了証書を受け取ったのは吉川英則さん(44)と、家永恵輔さん(25)、前田優斗さん(16)で、いずれも樺ャ田工業(諫早市)への就職が内定している。閉講式の最後にあいさつに立った3人は、「まずは安全を第一とする技能者を目指し精進していきたい」(吉川さん)、「長いようで短い訓練期間だった。無事修了できたのは関係者のご協力のおかげ」(家永さん)、「実際やってみると、思っていたよりも楽しくて良い経験になった」(前田さん)などと述べた上で、関係者に深く感謝した。
 式後に取材に応じた3人は、「ここまで手厚く対応していただいたおかげで、今の私達がある」(吉川さん)と、職業訓練や資格取得の各費用のほか、保護・安全具も無償で貸与する同事業に改めて感謝した。自宅が研修先(ナーク)まで通える距離になかった家永さんも、無料で大村市内のビジネスホテルに宿泊できたことに感謝した。一方、年齢制限の関係から玉掛けやクレーンなどの技能講習を受けられなかった前田さんは、18歳になったら資格取得を目指す決意を示した。
 同事業の第2期訓練は2月1日に開講し、1期の倍となる6人が研修予定だ。閉講式の様子






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