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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/01/22

【山梨】駅周辺基盤整備や学校整備方針策定も 甲州市の総合戦略案

 甲州市は19日、第2回地域創生検討会議を開催した。この日事務局側が示した総合戦略素案には53の事業が盛られており、2月にかけて行うパブリックコメントを踏まえ、同月下旬には最終案を策定する。
 同市における2060年人口を社会保障・人口問題研究所が1万1862人と打ち出すなか、転入数を増加させ緩やかな社会増を目指すとして、2万7000人の維持を目標に掲げた。
 これを達成するための総合戦略では@地域に根さした新しい雇用の創出A人の流れを作り地域経済を創出するB未来の甲州市を担う人材の創出C生み、育むことにやさしい環境の創出D将来にわたる活力はふれる地域の創出の5つを基本目標に据え事業展開を図る。初回会合で、庁内から吸い上げられた120の事案は66に絞り込まれ、この日の会議では53事業が素案に盛り込まれた。
 委員からは、空き家バンクの実施状況やリニア新幹線開通に絡んでの事業への質問をはじめ、雇用対策における補助などへの要望が出された。また「戦略に盛られた市独自の事業は」との問いには「JRの四季島の列車が止まるのは塩山駅だけ」として、戦略には塩山を含めた3駅周辺整備が、活力ある地域創出の一画に位置付けられている。
 次回の会合は、今月27日から予定するパブリックコメントを経て2月17日に開催され、最終的な詰めの作業を行ったうえで市民などへ公表するとしている。
【表:総合戦略素案にある主な事業】