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北陸工業新聞社
2016/01/26

【石川】商業系ゾーンアルビス中心にモール/松任北安田南部区画整理組合/設立総会開く/新幹線白山車両所近辺で

 白山市の松任北安田南部地区土地区画整理組合の設立総会が24日、同市内の北安田公民館で開かれた。この中で施行区域の商業系ゾーンに食品スーパーのアルビス(富山県射水市)の誘致が決まっていることが明らかになった。同社の同市内への出店は初めてとなる。
 同土地区画整理事業は、北陸新幹線白山総合車両所に近接する13・7ヘクタールの区域が対象。場所は同市北安田町、千代野東1丁目の各一部。順調なら秋ごろから都市計画道路などの工事に取り掛かっていく。
 JR北陸本線に設置を目指している新駅を核に、住居系を中心とした良好な市街地の整備を図る。住宅ゾーンには、200超の宅地(うち約100区画が保留地)を計画。商業系ゾーン3・5ヘクタールには、アルビスを中心としたショッピングモールを形成したい考えだ。
 この日の総会では、組合設立までの経過などが報告されたほか、15年度事業計画案・予算案などの6議案を承認。役員が選出され、互選により組合設立準備委員長の信作喜久雄氏を理事長に決めた。信作理事長は「組合員一丸となり、今後一生懸命努力していきたい」と抱負を述べた。
 来賓として出席した山田憲昭市長は「いよいよ事業がスタートする。景観に配慮し、快適で住みよく、環境負荷の少ないコンパクトな市街地の形成が当地区のみならず、周辺のさらなる発展につながる」と祝辞。
 石川県土木部技監の山岸勇氏(常田功二土木部長の代理)、西川寿夫市議会議長、作野広昭県議会議員、宮中郁恵、藤田政樹の両市議会議員が「交通利便性の高い良質な居住環境の形成を図ることで、白山市の魅力向上に大いに寄与するものと確信している」などと述べ、同事業の今後の展開に期待を寄せた。
 同事業では、都市計画道路北安田中央線(延長182・1メートル、幅員16メートル)を在来線新駅付近まで延伸させ、成北安田線(延長865・4メートル、幅員16メートル)や北安田千代野線(延長15・3メートル、幅員16メートル)のほか、幅員6〜9メートルの区画道路計2345・8メートルを適正配置し、交通アクセスの向上を図る。
 また、在来線新駅の構想地前にロータリーなどの交通広場(4000平方メートル)を整備し、洪水調整池、公園なども数カ所設ける計画だ。同事業の施行期間は15年度から20年度までで、総事業費は22億7000万円が見込まれる。事業認可に向けた測量・調査設計は国土開発センターが担当。
 地元では、12年6月に組合設立準備委員会を立ち上げ、設立認可を目指してきた。また、JR松任駅と加賀笠間駅のおおむね中間地点に設置を目指している在来線新駅については、「白山市在来線新駅(仮称)西松任駅建設促進協議会」が発足。地域が一丸となり、新駅建設に向けた様々な運動を展開している。

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