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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/01/27

【群馬】西毛広幹道 上越新幹線跨線橋計画

新年度の事業化を目指す西毛広域幹線道路(西毛広幹道)・高崎工区に、上越新幹線を跨ぐ跨線橋を整備することが分かった。まだルートは固まっていないが、地上25〜30mほどの構造物になる可能性がある。新幹線開通後、その上空に幹線道路を整備するのは県内初。近く現地測量に入り、計画を具体化させていく方針だ。新幹線上はJR、その前後を県が整備する。
新幹線上空を西毛広幹道が走る−。県高崎土木事務所によると、新幹線建設と併せて上空に市道を整備したことはあるが、開通後は初めて。建設業者だけでなく、地元からも注目が集まりそうだ。目測でも10m以上はありそうな高架の、さらに上空に架かる橋。同事務所は今後JRと整備ルートや構造、スケジュールなどについて協議を重ね、安全面など万全を期して慎重に事業を進める。
高崎工区は主要地方道高崎渋川線(棟高町)の西側から高崎東吾妻線(箕郷町上芝)までの延長3・15q。この間に上越新幹線が走る。新幹線の橋脚間は狭く、地上に幅員25mの4車線道路を通すことは実質不可能。上空か地下にルートを取ることになるが、同事務所はコスト面などから上空に通すルートが有利と判断。構造物の検討を始めた。
圏央道建設の際、JR側から事業者に対し、線路と道路構造物とを少なくとも15〜16m以上離すよう要望があった。今回の跨線橋についても同様に線路との距離を取る必要があるため、新幹線の高架の高さを踏まえ道路は地上25〜30mの高さに達すると見られる。
同事務所は、ルートの確定に向け現地の測量を近く始める。同工区で測量に入るのは初めてで、きょう28日に入札を行い業務委託する。年度内に計画の概要を固め、新年度の事業化を目指す。今のところ新幹線交差部についてはJRが施工し、その前後を同事務所が整備する見込みという。
このほか同工区には天王川、唐沢川、井野川、大清水川、東谷川の5つの川が流れる。それぞれに橋梁を整備する計画で、その設計・施工も注目の大きな事業だ。