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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/01/28

【群馬】県館林土木、休泊川L1700mに護岸工

県館林土木事務所は、大泉町いずみ1丁目を流れる休泊川の改修で、L1700mにわたる護岸工の整備を計画している。同川は太田大泉工業団地の北面に沿って流れており、同団地に立地する富士重工業群馬製作所大泉工場に面した部分が主な工事対象となっている。本年度から工場への進入口となる北門橋の整備工事も進行中。2016年度は北門橋の上部工や正門橋の下部工を予定しており、ともに護岸工は16年度以降の着工を目指し、準備を進めていく。
太田大泉工業団地の北面沿いに休泊川が流れ、同川左岸に一般県道太田大泉線が並行して走っている。太田市と大泉町の行政境界でもあり、太田大泉線は県太田土木事務所、同川は県館林土木事務所が管理している。
同川は、太田市および大泉町の市街地を南下する断面狭小の河川。過去には降雨時に浸水被害が発生しており、県道の排水にも影響を及ぼし通行規制されたこともある。そのため、同事務所は河道を広げ流下能力の向上に努めているが、今回の区間は富士重工業大泉工場の進入口があるため、業務に大きな影響を与えないよう調整を行ってきた。
河川改修の対象区間は、休泊川に架かる藤四郎橋付近から工業団地北全面と大泉工場の東面の一部。
護岸工の詳細設計はコイデ(前橋市)が担当しており、両岸とも作成しているが、工事は右岸側(工場寄り)を先行して始める。整備後の川幅は、W17・5〜19・1mとなる。既設のブロック積みも再整備する。
今回、工場団地北面の下流半分では、河川を工場寄りに付け替えることとなりカーブ箇所が解消される。13年度に富士重工業との間で用地補償も行われている。
現在工場進入口である正門橋の上流では、新たに北門橋を設置するため、昨年末に下部工が発注されたばかり。16年度に発注予定の上部工は、橋長16・9m、W22mの角形鋼床版橋となっている。
また、正門橋も架け替える予定で、現橋から直進する市道とのクランク形状を解消するため、来年度に現在地よりも少し上流に下部工を整備する。新しい正門橋は、上部がL18・5m、W22mの鋼合成床版橋。下部2基にはPHC杭を打つ。
なお、県太田土木事務所は、河川改修で同川が付け替えられた後の河川敷を道路敷として使い、街路事業を予定している。すでに都市計画決定されているもので、工業団地北面L660mが対象。W25mの道路への拡幅が計画されている。