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大分建設新聞社
2016/01/29

【大分】大分大学6億で大型食堂建設

 大分大学は、大分市の旦野原キャンパス敷地内に大型の食堂を新築している。既存の食堂・売店の昼食時の混雑解消や学生サービスを向上させる一方、新食堂を一般にも開放し、地産地消メニューを充実させるなど地域密着の店にする考えという。
 新食堂は、W造平屋建て1898・56平方b。最大収容人数は約600人。建物全体の85%以上に県産木材(主にスギとヒノキ)を使用し、柱は強度を保つため床から2bまではRC造りにする。壁の一部(横68b×縦25b)が取り外し可能なカーテンウォールにする。
 このほか、外構の板張り遊歩道(ボードウォーク)やアスファルト舗装などの工事が含まれる。また、柱と敷桁、柱と梁などの取り付け部分など、土台と交わる隅を方杖(=梁などの横架材補強のために、横架材から柱へ斜めに入れる部材)にして、地震や風圧などによる変形を防ぐ。轄イ伯建設が27年10月から施工中。契約金額は5億9821万2000円(税込み)。
 同大学では「これから社会に巣立っていく学生が、このような大規模な木造建築物に接することで、ものづくりに関心を持ってくれると期待している。県産材の使用で、大分県の林業再生に貢献するとともに、地域経済の活性化につながればうれしい。新食堂は豊富なメニューと自由に選べるカフェテリアスタイルにし、県産食材にこだわる地産地消を推進したい。学生や職員などはもちろん、一般にも開放し、ICカードやシールカードを導入して、憩える場としてイベントの開催にも取り組みたい」などと話した。
 佐伯建設の増田登現場代理人は「工期が短いため、関係者の協力で休日や夜間も作業をしている。300立方bを超える県産材を調達し、今のところ順調に進んでいる。残り2ヵ月、無事故で完成を目指したい」と話している。完成は3月末の予定。 

提供:大分建設新聞社