トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2016/02/01

【千葉】再生基本計画を策定/来年度にPFIで事業者/習志野市 大久保地区公共施設

 習志野市は、京成大久保駅周辺地区におけるまちづくりの一環として、既存の公共施設を集約して中央公園と一体的に整備する大久保地区公共施設再生事業に取り組んでいるが、このほど同地区公共施設再生基本計画を策定した。PFI事業により同一の民間事業者に施設の建設から運営までを委ねる。今月開催する民間事業者との対話(2回目)で同基本計画を示し意見を聴き、本年度内に実施方針・要求水準書案を公表するとともに、3月議会で予算(債務負担行為の設定)を措置。来年度に、さらに民間事業者との対話(3回目)を行い、特定事業の選定・公表及び募集要項・要求水準書等の公表を経て事業者を選定する。設計及び建設期間は2017〜19年度の3年間、施設維持管理・運営期間は20〜39年度の20年間。
  大久保地区公共施設再生事業では、既設の大久保公民館、屋敷公民館、生涯学習地区センターゆうゆう館、大久保図書館、藤崎図書館、市民会館を中央公民館ゾーン、中央図書館ゾーン、ホールゾーンから成る「みらい創生館・北館」として集約。また、あづまこども会館、勤労会館はこども活動支援ゾーン、しごとサポートゾーンから成る「南館」として集約。併せて中央公園を「みらい中央公園」として再生する。
  整備手法は、現在の大久保公民館・市民会館は定期借地権を設定し民間の提案による付帯事業に活用。また、大久保図書館は躯体活用型建替で北館(別棟)に再生しテナントに活用するほか、現在の駐車場の位置に新築で北館(公民館・図書館棟)を建設。勤労会館は、躯体活用型建替・増築で南館に再生する計画。
  施設集約後の北館及び南館の諸室数は25室を目安とする。内訳は多目的室等14室、集会室3室、ごろんとルーム2室、キッチン・ダイニング3室、ホール1室、こどもスペース1室、アリーナ1室。
  多目的室等は、一部に可動壁を設置し分割が可能な部屋、防音仕様の部屋、絵画や工作などアトリエとして使用できる部屋など様々な用途に対応。北館には多目的室6室(うち分割利用可4室)、音楽室4室(防音仕様)、工房2室(アトリエ仕様、分割利用化)、南館には多目的室2室の設置を想定。
  集会室(分割利用化)は集会、講座開催、展示、図書館の学習室等のスペースとして対応可能なものを、ごろんとルーム(分割利用化)は和室の機能を補完し、ヨガや体操など和室以外の利用にも対応でき、かつ椅子の利用も可能なものを、いずれも北館に配置。
  ホールは、音楽を中心に演劇、展示、ワークショップ、フューチャーセンターなどの多目的利用を想定して北館に配置。平らな床と高い空間からなる大空間とし、舞台と観覧席は収納可能な可動式とする。また、様々な音楽用途に対応できるよう可動式の音響反射板も設置。照明や音響は市民が気軽に発表できるよう基礎的なものとする。
  キッチン・ダイニングは、調理室としてだけでなく会議室としても利用できる多機能スペースとして南館に配置。調理したものを食べながらのコミュニケーションや、食に関するイベント、料理教室、ボランティアによる配食サービス等に利用。
  こどもスペース、アリーナは、しごとスペースや公的団体活動スペースなどとともに南館に配置。こどもスペースは公園側にカーペット敷き。アリーナは現勤労体育館の体育場を基本仕様(舞台を除く)とする。
  中央図書館ゾーン(北館)への出入口は1か所とする。施設全体(みらい創生館・北館)の開館時間と異なる設定が可能なよう警備区分等を設計。図書館と公民館の窓口は統合により総合窓口とし、図書館が閉館後も公民館が開館している時には予約図書の受渡し等ができるようにする。
  また、図書館、公民館の市職員事務室は1か所に統合。閲覧スペースは各コーナーの機能に適した形態で十分な数を配置。館内に公衆無線LAN環境を整え、来館者が自身の携帯端末を介してインターネットにアクセスできるようにするほか、将来的なICタグとBDS導入に備えた施設設計を行う。
  諸室としては総合カウンター、一般開架、ブラウジングコーナー、視聴覚資料コーナー、ハンディキャップコーナー、レファレンス・郷土資料コーナー、データベースコーナー、多文化及び掲示・展示コーナー、開架書渠、児童開架スペース、保存書庫(閉架)を想定。
  このほか、みらい中央公園ゾーンについては、これまでの調査に基づき整理しており、今後、民間事業者の提案及び設計段階に確定する。これまでの調査に基づく整備イメージは、京成大久保駅前交差点からの坂道を下ったところから南館に至る公園内道路の歩いて楽しい「小径(こみち)」の演出、駐車場の集約化、自転車駐車場の整備、散策路・ジョギングコースの整備(中央公園外周)、野球場の利便性向上(多目的広場としての活用等)、児童公園の存続等。k_times_comをフォローしましょう
times