トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2016/01/30

【石川】県議会防災・安全委/18年度までに点検完了/橋梁などの安全対策で

 石川県議会の防災・安全対策特別委員会が29日開かれた。この中で東靖博土木部次長は県が管理する道路施設の長寿命化対策などの進捗状況を説明した。安居知世委員が質した。
 東次長は、2010年に発生した中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故を踏まえ、14年度から5年に1回の割合でトンネルや橋梁、シェッドなどを近接点検することや、策定済みの長寿命化計画に基づいて橋梁、トンネル、シェッドの補修工事を進めると説明。これに対して安居委員は点検や老朽化対策工事にあたる人材について適正な技能水準が担保されるよう求めた。
 また、東次長は、13年度に発生した一般国道157号釜谷第二隧道(白山市)の覆工コンクリート片落下を受けて緊急的に実施した県管理89トンネルの打音点検を踏まえ、今年度までに27トンネルの補修を完了したと説明。18年度までに再度点検を行い、必要な対策を講じる考えを示した。
 県管理2314橋梁の点検は、昨年度231橋、今年度553橋で着手し、進捗率約34%とし、18年度までにすべての点検を終えるスケジュールという。
 また、損傷が進んだ橋長15メートル以上の131橋は13年度までに補修が完了したほか、15メートル未満で補修が必要な389橋はすでに77橋の補修を終え、残りも今後5年間ですべて補修するとした。

hokuriku