トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2016/02/04

【千葉】 一宮川など6件「妥当」/県土公共事業評価審/北千葉U期は本工事着手へ

 県県土整備部は3日、第2回県県土整備公共事業評価審議会(会長=山田正・中央大学理工学部都市環境学科教授)を県庁南庁舎で開き、@国道409号富里拡幅A国道464号北千葉道路U期B北九十九里海岸〜一宮海岸津波対策C一宮川水系一宮川河川津波対策D一宮川水系一宮川E千葉港千葉中央地区――の社会資本整備総合交付金6事業の再評価について審議、いずれも「事業継続」の対応方針案を妥当とした。このうち北千葉道路U期は来年度から本工事に着手する。
  国道409号富里拡幅は、富里市七栄地先から成田市並木町地先までの約1・9q(W25m)について整備を進めている。総事業費は約73億円(うち工事費18億9000万円)で、進捗率は本年度末で81・4%を見込み、残事業費は13億6000万円(同8億円)。
  同事業では富里市の国道409号側の1270mが14年度に暫定開通。成田市の国道51号側650mが未整備区間で、2023年度の供用開始を目指している。費用便益比は3・2で、残事業も6・5と投資効果が認められた。
  北千葉道路U期は、松戸市から成田市までの延長約43qの北千葉道路のうち、成田市押畑地先から同市大山地先までの3・7q(W18・25m)で事業を実施している。総事業費は421億3000万円(うち工事費400億6000万円)で、進捗率は本年度末で9%を見込む。残事業費は385億5000万円(同383億9000万円)。同区間の用地取得率は約89%で、残る用地取得を進めるとともに、16年度から本工事に着手する。供用開始は30年度を予定。費用便益比は1・7で、残事業も1・9となった。
  北九十九里〜一宮海岸は、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた九十九里沿岸の海岸で堤防のかさ上げなどを実施している。事業延長は24・4qで、築堤15・5q、有料道路かさ上げ8・9q、開口部対策などを実施。総事業費は135億円で、15年度末までに59億7000万円を投入し、進捗率は44・2%を見込む。残事業費は75億3000万円。費用便益比は4・9で、残事業も5・1となった。
  一宮川河川津波対策は、東日本大震災の津波により河口部付近で浸水被害が発生したため、堤防のかさ上げなどを実施している。事業区間は河口から中之橋下流までの2・5q。内容は堤防かさ上げ4・3q、地盤改良3q、開口部対策(橋梁)2か所、同(樋門)14か所。総事業費は73億3000万円で、本年度末までに18億2000万円を投入し、進捗率は24・8%を見込む。残事業費は55億1000万円で、20年度の事業完了を目指す。費用便益比は1・4で、残事業も1・9となった。
  一宮川の河川事業は、一宮川流域で浸水被害が発生していることから、河道の改修や調節池の増設など治水対策を実施している。事業区間は一宮川河口から瑞沢川合流点までの約7040m、阿久川合流点付近約300mなど。調節池は、第二調節池を70万立方mから40万立方m増設し110万立方mとする。総事業費は184億1000万円で、本年度末までに98億円を投入し、進捗率は53・3%を見込む。残事業費は86億1000万円で、事業期間は22年度まで。費用便益比は全体が2・0、残事業が2・4といずれも1・0を超えた。
  港湾事業の千葉港千葉中央地区は、千葉港の玄関口にふさわしい賑わいある親水空間を創出するため、千葉みなと駅から千葉ポートタワーに至る緑地プロムナードと、港内遊覧船等が係留できる小型桟橋を整備。
 事業内容は、港湾緑地1・5ha、ふ頭用地0・1ha、小型桟橋(L50m)2基、防波堤(L80m)1基。埋立工事は2工区に分割し、1工区は14年度までに完了。緑地と小型桟橋1基が本年4月に供用を開始する予定。総事業費は47億3000万円で、本年度末までに34億円を投入し、進捗率は71・9%。残事業費は13億3000万円で、21年度の供用開始を目指す。費用便益比は全体が6・0で、残事業も12・7となった。k_times_comをフォローしましょう
times