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建通新聞社(神奈川)
2016/02/04

【神奈川】川崎市 大師橋上下線で詳細点検

 川崎市は、多摩川に架かる主要地方道東京大師横浜線(通称・産業道路)の大師橋を対象に、床板、箱桁、橋台などの詳細点検を実施する。定期点検で見つかったひび割れ、亀裂などの状態や原因を調べ、必要に応じて対応策を検討する。このため「大師橋橋梁詳細点検業務」をエイテック(横浜市中区)に1180万円で委託した。履行期限は7月末まで。
 今回はまず、下り線の鋼鉄床板とU字形のリブの溶接部について超音波探傷試験を行い、内部に亀裂がないか確認する。また上下線の箱桁のうち、塗装のひび割れが見つかった箇所について磁粉探傷試験を実施し、構造体に傷がないか確認する。
 さらに下り線のA2橋台(鉄筋コンクリート橋台)については、目視で見つかったひびの深さ、幅、変位を測定するとともに、鉄筋の位置などを確認し、ひび割れの原因を調べる。それぞれ調査結果に基づいて必要な対応方法を検討する。
 このほか、下り線の箱桁内で水がたまっていた痕跡があることから、水の浸入経路を目視で確認し、対策を検討する。
 各部位で補修が必要な場合は、2017年度以降に詳細設計を発注することになる。
 大師橋の下り線は橋長550b、幅員15・75bの2径間連続鋼斜張橋・4径間連続鋼箱桁橋で1997年に完成。上り線は橋長541b、幅員15・75bの2径間連続鋼箱桁橋・2径間連続鋼斜張橋で06年12月に完成した。定期点検は13年度に下り線で、14年度に上り線で実施した。
 所在地は川崎区大師河原1ノ4地先。
 提供:建通新聞社