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福島建設工業新聞社
2016/02/12

【福島】水産試験研究拠点/機能強化へ施設整備

 県農林水産部は、水産試験研究拠点の機能強化のため、28年度当初予算案で基本・実施設計費等を措置した。いわき市小名浜にある水産試験場・本場で、原子力災害に伴う新たな研究課題に対応するための施設整備を行うもので、機能面など施設の考え方について検討を行っており、設計の委託手続き段階までに方向性を固める。31年度の開所を目指す。
 農林水産業再生プロジェクト対応事業として、28年度当初予算案で9279万2000円を計上した。
 水産試験研究機関をめぐっては同部が26年度、その在り方についての構想をまとめている。本県水産業の再生・振興のため、今後求められる調査研究の内容や施設ごとの役割・機能など、基本的な考え方を整理した。
 構想では、研究拠点を@中核機関・浮魚資源研究拠点(水産試験場)A栽培漁業・底魚資源研究拠点(相馬市、水産種苗研究・生産施設)B内水面研究拠点(猪苗代町、内水面水産試験場)│の3つに区分。中核機関では、放射性物質の挙動や蓄積・排出など新たな研究課題に対応するための機能強化を行っていくものとした。
 在り方構想を受けて同部は、施設の方向性について検討を行っている。施設の配置なども含めて検討をした上で方向性を詰め、28年度に施設の基本・実施設計等を委託する。28年度のできるだけ早い時期に委託手続きに入りたい考えだ。
 同試験場は昭和41年の建設。築後50年が経過している。