全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　福井建設工事業協同組合は１２日、福井市の神明神社参集殿で第７０回通常総会を開き、１６年度事業計画案など審議了承したほか、任期満了に伴う役員改選で太田正信理事長を再任した。
　太田理事長はあいさつで、組合が今年で７０周年の大きな節目の年を迎え、「諸先輩方の努力により今日があると思うと身の引き締まる思い」と述べた後、業界を取り巻く環境について、「仕事不足の日々が続いていたが、アベノミクスの景気刺激対策による公共事業の回復、東京オリンピックの需要など景気回復感が高まっている」と期待感を示した。その一方で、少子高齢化により組合員の約６割が５０歳以上を占める状況から後継者育成を最重要課題に掲げ、「諸先輩方に敬意を表し、私たちもそれに恥ぬよう頑張っていく」と決意を新たにした。
　来賓祝辞では、東村新一福井市長代理の浅野信也市商工労働部長、五十嵐穣治県建築住宅センター理事長、藤田満雄県建築組合連合会長が後継者不足のなか、伝統技能の継承や若手の育成などに鋭意取り組む組合の姿勢に敬意を表した。
　今年度事業計画によると、各種講習会を開催するほか、技術の向上を目指す「県認定職業訓練校墨付け教室」と「ふくい棟梁講座」の推進、ＰＲ事業として夏休み親子木工教室の開催、県技能選手権にも積極参加する方針としている。