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建通新聞社(中部)
2016/02/16

【三重】いざ伊勢志摩サミットへ 三重県が当初予算案発表

 三重県は15日、伊勢志摩サミットの成功に向けての施策や、自然災害に対してハード・ソフトの両面で備える施策などを盛り込んだ2016年度当初予算案を公表した。一般会計は対前年度予算額(6月補正予算後の額。以下同じ)に対し、60億円増、0・8%増の7366億2681万円となった。投資的経費は前年度比8・6%増の約1101億円、普通建設事業費は同9%増の約1025億円になった。特別会計、企業会計を合わせた総額は9487億9939万円で、同3・3%増。また、15年度と同様に当初予算は、国の補正予算を活用した2月補正予算案と一体的に捉えた予算として編成し、一般会計の合計は同1・1%増の7461億5054万円とした。2月18日に開会する県議会本会議に上程する。
 16年度は「三重県民力ビジョン・第二次行動計画」のスタートの年に当たり、県政の諸課題の解決を着実に推進し、合わせて、伊勢志摩サミットの成功と開催後の地域活性化につながる取り組みの展開などに重点を置いた。投資的経費の増加は、建設中の子ども心身発達医療センター(仮称)など大規模施設の建設費が計上されたことが要因で、これらを除くと同3・5%減の969億円となる。
 「伊勢志摩サミット」関連では、県単独事業だった道路事業などが国補対象として採択されたため、2月補正で36億円を増額したほか、16年度当初分として道路除草などの環境整備に約7億円を計上した。「教育・人づくり」では、21年開催の「三重とこわか国体」に向けて県営総合競技場の陸上競技場の改修に着手するため34億円を計上。また、建設業における人材の定着を図るため、新規で建設業人材定着事業に取り組む。「安全・安心」のポイントでは、自然災害への対応として河川事業に89億円、砂防事業に30億円を充てる。
 主な建築事業では、松阪地域特別支援学校(仮称)建設、警察署庁舎(四日市北警察)整備、動物愛護推進センター(仮称)整備などが盛り込まれた。

提供:建通新聞社