トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2016/02/16

【徳島】7年連続増額編成 徳島県の当初予算案

 徳島県は12日、2016年度の一般会計当初予算案を発表した。総額は4851億0200万円。前年度通年予算(6月現計)と比べ(以下対前年度比)0・9%増となっている。当初予算として7年連続となる増額予算となったほか、国の補正予算を最大限活用し、15年度2月補正予算76億円と合わせて一体的に編成。重要課題に切れ目なく対応する。18日から開会する県議会定例会に上程する。
 一億総活躍のモデルを徳島から発信する「とくしま地方創生・本格展開」予算−とする同予算案は、県の重点施策である経済・雇用対策の推進に776億円、安全・安心対策の推進に780億円、大胆素敵とくしまの実現に114億円を充てる。それぞれTPP対策や県土強靱(きょうじん)化、人口減少対策などに取り組んでいく。
 経済・雇用対策の推進では、TPPを迎え撃つ!もうかる農林水産業の飛躍に68億円、6次産業化・とくしまブランド海外展開の推進に4億円、経済加速とくしまづくりの進展に430億円、新たな人の流れをつくる「しごと」の創生に274億円を盛り込み、TPP対策・もうかる農林水産業の具現化を図る。
 安全・安心対策の推進では、災害に強い地域づくりの推進に210億円、くらし安全安心セーフティネットの構築に8億円、誰もが活躍できる環境づくりの推進に3億円、いきいき健康とくしまの推進に560億円を充て、大規模災害を迎え撃つ国土強靱化地域計画を強力に展開する。建設関係の主なものでは、消防防災ヘリ充実強化事業に21億3700万円、高校施設耐震診断・改修事業に17億2700万円、地域医療介護総合確保基金積立金に17億4800万円、地域介護総合確保施設整備事業に6億7300万円、医療施設スプリンクラー等整備事業に5億円のほか、新消防センター(徳島東署)施設整備PFIアドバイザリー事業に1300万円などの事業費を盛り込んだ。
 このほか大胆素敵とくしまの実現では、とくしま回帰のさらなる加速に26億円、徳島の新たな魅力・世界へ発信に47億円、環境首都・新次元への挑戦に6億円などを盛り込み、人口減少問題を迎え撃つことにしている。建設関係では徳島阿波おどり空港機能強化事業に7億4800万円、DMV導入促進事業に1300万円などがある。
 公共事業費は前年度比0・7%増の589億円、県単維持補修費は同10%増の41億円を確保した。また、一般会計を性質的に見ると、投資的経費は807億2838万円で対前年度比3・7%増。内訳は、補助事業が416億0206万円(同比5%増)、単独事業が196億2109万円(同比12・2%増)、災害復旧事業が103億5758万円(同比1・1%増)、直轄事業が91億4763万円(同比12・8%減)となっている。

提供:建通新聞社