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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/02/17

【群馬】県立38高校に3年間かけてエアコン設置

県教育委員会管理課は、エアコンが未設置の県立高校38校の普通教室に新年度から3年間かけて設置を進めていく。新年度予算案には約6億5000万円の事業費を計上、初年度は全校の3年生普通教室164室に設置する。全ての県立高校の教室に空調設備を設置することで生徒の学習環境改善を図る。9月中の試運転を目指し、新年度早々に設計を発注する。
38校を地区別に見ると◇前橋地区4校◇伊勢崎・佐波地区4校◇高崎・安中地区6校◇藤岡・多野・富岡・甘楽地区6校◇沼田・利根地区4校◇渋川・吾妻地区6校◇太田・館林・邑楽地区6校◇桐生・みどり地区2校−(=表参照)。対象校は県内全域に広がる。これ以外の26校には、すでにPTAにより設置されている。
設置は2016〜18年度の3年間を予定し、生徒が1日の大半を過ごす普通教室内に設置する。年度ごとに地区を決めて整備するのではなく、16年度は3年生、17年度は2年生、18年度に1年生というように、全校で並行して整備を進めていく。
計画初年度となる16年度予算案には6億4800万3000円を盛り込んだ。エアコン設置費のほか、今後3年間で設置する台数に対応した受変電設備の改修や幹線ケーブル配線工事、実施設計費を含む。受変電設備改修、幹線ケーブル配線工事、実施設計は毎年度行うのではなく、16年度に3年分をまとめて実施する。
実施設計や設置工事の発注方法は現段階では未定。いずれも今後、効率的な手法を検討していくという。1校でも多くの学校で9月中の試運転調整稼働を目指す。全校で統一運用を図るための基準も作成する予定。
普通教室は18年度までに設置を終わらせる計画で、その後は特別教室での設置も視野に入れている。パソコン室はすでに全校で、図書室も北毛地域の2校を除き設置されている。視聴覚室は約7割、その他の特別教室は学校の実情に応じて設置しているという。これらの教室は夏季の使用状況などを把握し、設置に向けて検討していく。