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建設経済新聞社
2016/02/18

【京都】1兆6507億7400万円の当初予算案 新庁舎に13億、事業者選定へ

 京都市は17日、総額1兆6507億7400万円(前年度比2・5%減)の28年度当初予算案を発表。27年度2月補正予算案と一体となった予算として編成した。
 28年度当初予算案の一般会計は7276億9800万円(同3・0%減)で、普通建設事業費は676億6000万円(同3・3%減)。
 特別会計は地域水道が13億6400万円(同22・7%増)、京北地域水道が41億円(同14・0%増)、特定環境保全公共下水道が6億3600万円(同0・5%減)、中央卸売市場第一市場が42億6100万円(同63・3%増)、中央卸売市場第二市場・と畜場が8億6000万円(同19・7%減)、農業集落排水が4900万円(同3・9%減)、土地区画整理が7億4900万円(同574・8%増)、土地取得が100億7500万円(同5・8%減)など。
 公営企業会計は水道事業が586億1600万円(同1・3%減)、公共下水道事業が908億5600万円(同3・4%減)、自動車運送事業(市バス)が254億3200万円(同6・9%増)、高速鉄道事業(地下鉄)が736億6900万円(同3・4%減)となっている《公営企業会計は別項参照》。
 建設関連の主な事業をみると、行財政局は京都市立芸術大学移転整備の推進等に2900万円を計上し、基本計画を策定する。新庁舎整備事業に13億0483万4000円を計上しており、実施設計や西庁舎の解体工事、埋蔵文化財調査を進めるとともに、事業者の選定を行う。防災情報システム・防災行政無線整備(基本設計)には2000万円を新規計上した。
 総合企画局は北部山間地域の光ファイバによるネット環境整備に4億3000万円を新規計上、左京区北部地域、右京区宕陰地域及び右京区京北地域の一部における整備を支援する。
 文化市民局は京都市美術館再整備事業に2億8480万円を計上、実施設計と埋蔵文化財調査等を進める。横大路運動公園の再整備・防災機能強化に5600万円、西京極総合運動公園の計画的改修に1億3200万円、宝が池公園体育館(仮称)整備(建設予定地の埋設管の移設調査・設計等)に1200万円を盛り込んだ。
 産業観光局は中央市場施設整備に20億2585万6000円、中央市場(食肉市場)施設整備事業に1億0700万円を計上した。
 企業誘致を推進するための新たな産業用地の創出に向けた調査に1200万円を新規計上。久我・羽束師の工業専用地域をはじめ、市街地内のまとまった土地や未活用の工業用地等の活用に向けた調査を実施し、市内企業の市外流出を防止するとともに、国内外から企業を誘致し新たな産業集積を促進する。
 京都経済センター(仮称)の整備に5億2300万円を新規計上した。
 保健福祉局では、京都市若杉学園再整備事業に6480万円、障害者福祉施設スプリンクラー整備助成に1850万円を新規計上。障害者生活介護事業所等整備助成に9170万円を新規計上し、紫竹アイアイハウス、おおつかの家(それぞれ仮称)の整備を支援する。
 地域リハビリテーション推進センター、こころの健康増進センター、児童福祉センターの福祉系3センターの合築化基本構想策定に100万円を新規計上、現京都市衛生環境研究所敷地と元こころの健康増進センター敷地に合築化施設を建設する計画。
 民間保育所等整備助成には24億1380万円を計上、陵ヶ岡保育園、向上社保育園、まこと幼児園、下鳥羽保育園の老朽改築及び定員増、久世西保育園等の増築、陵ヶ岡保育園等の分園を支援。平安徳義会乳児院整備助成に2920万円を新規計上し支援する。
 市有建築物の耐震改修に1億0650万円を新規計上、今熊野児童館(東山区)、洛陽児童館(南区)、納所城之内児童館(伏見区)、深草児童館(伏見区)の4館の耐震改修を行う。
 介護基盤整備助成に10億7970万円を計上。特別養護老人ホーム整備助成では定員80人及び短期入所10人併設の太秦(仮称/場所は右京区太秦蜂岡町)、地域密着型特別養護老人ホーム整備助成では定員27人及びグループホーム18人及び短期入所9人併設の京都ミモザの郷(仮称/場所は下京区中堂寺前田町)など、介護老人保健施設整備助成では定員100人の桃山(仮称/場所は伏見区桃山町与五郎町)など、認知症高齢者グループホーム整備助成では新設2ヵ所(うち1ヵ所は京都ミモザの郷)、小規模多機能型居宅介護拠点整備助成では新規2ヵ所、特別養護老人ホーム多床室のプライバシー保護のための改修支援では新規2ヵ所を支援する。
 京都市衛生環境研究所と京都府保健環境研究所の共同化による整備事業には3010万円を計上した。
 都市計画局では東大路歩行空間創出事業に500万円、市営住宅ストック総合活用事業に27億4818万5000円を計上。新規では京都駅南口駅前広場の整備に4150万円、歴史的風土を生かした広沢池周辺整備の検討に400万円を計上した。
 建設局では歴史都市・京都にふさわしい良好な道路空間の創出に2500万円、京北周山地域浸水対策に1600万円、重点地区における自転車走行環境の整備に8990万円、東山自然緑地における花の名所づくり事業に1億7010万円、梅小路公園魅力向上に3800万円を新規計上。緊急輸送道路等に面する斜面の防災対策に5億4367万円、橋りょうの耐震補強・老朽化修繕に48億9591万6000円、排水機場長寿命化修繕計画に基づく排水機場の老朽化修繕に6億7150万円、普通河川緊急対策事業に4億0300万円、無電柱化事業(先斗町通)に1億9800万円、名勝円山公園再整備に5510万円を計上した。
 消防局は室町消防出張所整備に5400万円を計上し建設工事を進める。勧修寺消防出張所移転整備に2700万円、京北地域の災害対応拠点整備に4000万円を新規計上した。
 2月補正予算案は81億4000万円(一般会計50億3000万円、特別会計28億2400万円、公営企業会計2億8600万円)を追加する。
 一般会計では横大路運動公園防災機能強化に5000万円を計上、太陽光パネル型照明及びかまどベンチを設置する。
 保育所等防音壁設置事業に620万円を計上、右京区(1ヵ所)での設置を支援する。
 阪急嵐山駅のバリアフリー化事業補助に1800万円を計上。鉄道施設安全対策事業には1100万円を計上し近畿日本鉄道の耐震補強工事を補助する。
 市営住宅維持修繕には4億2780万円を計上。洛西東竹の里59〜69棟の外壁改修を行う。
 市営住宅ストック総合活用事業には5億4800万円を計上するとともに、債務負担に限度額10億7417万6000円を設定。耐震改修等改善事業(醍醐南1〜9棟、樫原1・2・7・8棟)を実施する。
 中央卸売市場第二市場・と畜場特別会計では12億4300万円を計上、中央市場(食肉市場)の再整備を前倒しで事業を実施する。
 予算案等は24日開会の2月市会に提出する。