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　県企業局は、相馬中核工業団地の新たな水需要に対応するため、相馬工業用水道第２期整備事業を進めている。28年度は３カ年継続費を設定し、浄水場増設工事と新規布設する配水管工事を全て発注、着工する。配水管布設工事は２工区に分割して上半期に、浄水場増設工事は詳細設計完了後、３分割で年度後半に、総合評価・条件付一般競争で入札を公告する見通しだ。継続費は５件総額で24億１０００万円を設定。28年度事業費は、当初予算案に12億９０３５万円を計上している。
　相馬工業用水道は、相馬中核工業団地立地企業に対して安定した工業用水を供給するため同局が整備し、平成４年度に一部給水を開始した。飯舘村大倉地内の真野ダムから取水し、約17�`の導水管で相馬市大野台地内の初野浄水場に送水。水処理した用水は、同工業団地まで布設した約10�`の配水管で供給している。第１期事業分の計画給水能力は１日当たり３万４７００立方�b。
　第２期整備事業は、同工業団地で建設計画が始動している石炭火力発電所等に必要な工業用水を供給するため、浄水施設の増設と後続配水管を新たに整備し、給水能力を５万５６００立方�b規模に拡大する。
　配水管は、浄水場と同工業団地間に約８・５�`布設する計画。３工区に分割し、起点の浄水場側Ａ工区約２・５�`（ダクタイル鋳鉄管、管径６００、５００�_）は、ＪＲ部横断推進工サヤ管内の管布設分も含めて、総合評価（復興型）条件付一般競争で３月16日に開札する予定。発注見通し段階における概算金額は４億〜６億円を見込んでいる。ＪＲ部推進工（７００�_×67・６�bサヤ管）は１月に開札し、仙建工業が落札した。
　28年度は、残る約６�`の配水管布設工事を全て発注する。管径は５００�_が中心。２工区に分割し、継続費設定により３カ年契約で工事を進める。
　継続費は、Ｂ工区約３・５�`に９億４０００万円、Ｃ工区約２・５�`に７億２０００万円を設定。詳細設計を作成済みであることから、早ければ第１四半期内に公告する見込み。
　ルート上の椎木川渡河部は、約20�bの水管橋で計画。関係機関と協議後、着工準備を進める。
　初野浄水場は、処理能力を２万９００立方�b拡大するため、沈砂池、薬品混和池、フロック形成池各１池を増設する。新年度早期に詳細設計入りし、年度後半の着工を目指す。工事は土木、機械設備、電気設備に分け、３カ年継続で施工する。
　継続費は、土木４億２０００万円、機械設備１億７０００万円、電気設備１億６０００万円を設定する。