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建通新聞社
2016/02/22

【大阪】PFIは海老江 美術館 天保山客船の3本

大阪市は、2016年度当初予算案を発表した。公民連携を強化し、4月上旬の入札公告を予定している海老江下水処理場改築更新PFI事業のほか、新しい美術館整備と天保山客船ターミナル整備でPFIによる施設整備に向けた準備を進める。また、公共施設等運営権制度(コンセッション)の導入では、水道事業で実施契約書案の作成準備などに着手するほか、下水道事業でも新組織の設立といった取り組みを行う考えだ。
 海老江下水処理場改築更新は、事業方式がBTM方式。落札者の決定は11月上旬予定で、事業契約締結は17年1月上旬。契約締結後、25年3月までが設計・建設期間(性能評価検証期間含む)で、25年4月〜40年3月が保全管理期間。今回事業では7万7000立方bの水処理施設を整備する。建設地は2系施設(大阪市福島区大開4ノ1ノ141)の南側隣接地。
 新しい美術館は、「大阪と世界の近現代美術」をテーマとし、大阪市北区中之島4ノ32ノ14他の敷地約1万2874平方bに計画。新美術館整備方針によると、施設整備の概要案として、延べ床面積1万5000平方bを想定。16年度にPFI手法の導入可能性調査を実施し、実施方針や要求水準書案の作成・公表を行う。事業者選定手続きは17年度を見込む。
 天保山客船ターミナル整備では、整備・運営のためのアドバイザリー業務を16年度に委託する。
 統合型リゾート(IR)立地を見据えた夢洲のまちづくりでは、土地利用関連検討調査や臨海部交通アクセス検討調査の実施を計画。同時に民間提案の募集も行い、まちづくり構想に反映させる考えだ。
 堤防・橋梁などの耐震対策には全体で73億円を配分。また、鉄道事業者が実施する、高架橋や地下駅の耐震補強では国や府と協調して補助を実施する。16年度補助実施予定は、阪神なんば線、近鉄大阪線、京阪本線天満橋駅で、17年度対策完了を目指す。
 当初予算案総額は3兆6973億円で、前年度当初比7・5%の減となった。内訳は一般会計1兆6509億円、特別会計2兆0464億円。一般会計の投資的経費は1305億円で、前年度当初比4・9%の減。

提供:建通新聞社