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建設新聞社
2016/02/24

【東北・福島】大成建設が最優秀提案者/設計・施工一括のいわき市本庁舎耐震改修

 福島県いわき市は、設計・施工者を一括して選定するため公募型プロポーザルの手続きを進めてきた市役所本庁舎耐震改修事業について、大成建設を最優秀提案者(契約候補者)に選定した。
 書類審査および今月10日のヒアリング審査で選定し、23日付けで審査結果を公表したもの。プロポーザルにはこのほか、優秀提案者(次点者)となった安藤ハザマ・久米設計・加地和組JVが参加した。
 大成建設の提案価格は58億8100万円。審査では、液状化層を考慮した基礎下免震工法による耐震性能の確保や、工事中・工事後の庁舎機能維持に配慮していることなどが高く評価された。
 今後、2015年度内に基本協定および設計契約を締結し、基本設計を10月31日、実施設計を17年6月30日までに完了させる。その後、同年度内に着工し、19年11月30日の工期で完成させる。
 この事業は、SRC一部RC造地下1階地上8階塔屋2階建て、延べ2万1336・04平方b規模の市役所庁舎のうち、延べ1万6543平方bの本庁舎が対象。
 1973年竣工の本庁舎は、耐震診断でIs値0・4と最低値を示したほか、東日本大震災で内壁等の亀裂、周辺地盤の沈下等が発生したことを受けて耐震改修事業に着手するもの。
 なお、基本構想はジェイアール東日本建築設計事務所が担当した。

 提供:建設新聞社