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日本工業経済新聞社(茨城)
2016/02/26

【茨城】日立市が2016年度当初予算案を公表

 日立市(小川春樹市長)は24日、2016年度当初予算案を発表した。昨年3月に着工した新庁舎建設事業に86億6464万3000円を計上したほか、新交通導入事業に16億2871万6000円、大甕駅周辺地区整備に12億7078万円、久慈小学校校舎・屋内運動場改築に4億1242万5000円を配分。新規事業では、おおくぼ保育園園舎改築に1億9468万円、私立保育園整備費補助に1億3579万3000円、豊浦小学校校舎改築に5659万5000円を盛り込んだ。(11面に主な事業)
 一般会計の総額は前年当初比10・2%増の768億8400万円。このうち普通建設事業費は189億9061万5000円で同25・6%増。
 新庁舎建設事業費は、庁舎棟をメーンとした第1期本体工事にかかわる継続費の年割額。また、新年度から3カ年かけて、現庁舎付近を流れる数沢川を改修するため、継続費3億460万円を設定。ボックスカルバートを埋めて上部を駐車場として活用する。国道6号側に整備する庁舎のシンボルでもある大屋根や、レストランが入居する多目的ホールなどの第2期工事は17年度に発注予定。
 新交通導入事業では、大みか町と東多賀町を結ぶバス専用道路整備の第2期工事を実施。これに関連しJR大甕駅の南こ線橋(大みか町、久慈町)と北こ線橋(森山町)の整備と、ひたちBRT運行管理システムの構築を進める。
 大甕駅周辺地区整備事業費は、本年度から4カ年計画で進めている大甕駅舎建て替えと東西自由通路整備事業の年割額。新年度は大みか町で南北アクセス道路整備(L100m)と用地取得、物件移転補償を行う。
 運動公園新中央体育館建設事業は、本体工事が5月に完了見込みで、新年度は外構工事を実施。年度内に仕上げ、17年7月のオープンを目指す。また、既存駐車場が手狭なことから、運動公園施設整備事業で新体育館の隣接地に新たな駐車場を整備する。
 久慈小学校校舎・屋内運動場改築事業では、学校への進入路が狭隘であることから、2カ年継続費2億9500万円を設定し、工事車両も安全に通れるよう整備する。既存校舎の一部解体や仮設校舎整備も行う。
 スポーツ広場等整備事業では、折笠スポーツ自由広場の人工芝化を行う。グラウンド面積1万5200uのうち、内側は人工芝を張り、外側は衝撃吸収性がある舗装を施す。
 新規のおおくぼ保育園園舎改築は、末広地区の再整備計画に伴い事業化。3カ年継続費5億2000万円を設定した。敷地が狭く仮設園舎が建てられないため、建設は2段階に分けて行う。
 私立保育園整備費補助事業費は、南高野保育園による老朽化対策に対する補助金。同園は現在、認可外保育園として運営しているが、今後は認可保育園に移行する。
 豊浦小学校校舎改築事業では、安全性の向上を図るため2棟の改築と2棟の大規模改造を計画。新年度は設計に入る。事業者選定はプロポーザル方式で行われるもよう。