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日刊建設タイムズ社
2016/03/02

【千葉】15か年で総事業費160億円/幕張メッセ大規模改修

 県総合企画部は、新年度から幕張メッセの大規模改修事業に着手する。2016〜30年度の15か年で総事業費約160億円を投入し、設備の更新や屋根・床の張り替えなどを実施。16年度は特別高圧受変電設備・高圧発電設備、トイレ・中央エントランスのリニューアル、エレベーター・エスカレーターの更新・増設に伴う設計を実施する。委託業務は県土整備部施設改修課に依頼する。事業費は県当初予算に7160万円と、ほかに債務負担行為2億9900万円を設定した。
  幕張メッセは開設から25年以上を経過し、施設・設備の老朽化が進んでいる。今後の競争力の強化のため、大規模改修工事を実施。また、2020年の東京リンピックでレスリング、フェンシング、テコンドーの3競技、パラリンピックでゴールボールなど4競技の会場になることが決定している。このため、競技が支障なく運営できるよう設備などの必要な整備を行う。
  予定されている主な事業内容は、施設全体の電力を担う特別高圧受変電設備や停電時に防災機能を維持するための高圧発電設備等の更新、屋根・床の張り替え、自動制御設備・消火設備の更新、エレベーター増設、トイレ・中央エントランスのリニューアルなど。トイレは、壁・床・天井等の張り替えや洋式化などの全面リニューアルを行い、幕張メッセの玄関口の中央エントランスホールは機能向上を図る。またエレベーターは、未設置の展示ホール等に増設するとともに、既存設備の更新を行う。
  このうち新年度は、特別高圧受変電設備・高圧発電設備等更新、トイレ・中央エントランスのリニューアル、エレベーター・エスカレーターの更新・増設の設計を行う。中央エントランスのリニューアルについては基本設計と実施設計に分けるが、ほかは実施設計のみとなる。また、17年度では空調等の自動制御設備に着工する予定。
  事業のうち、屋根・床の張り替えは20年度の東京五輪後の整備となる見通し。屋根の改修は国際展示場の北ホール(9〜11ホール)を対象に実施し、床の張り替えは南ホール(1〜8ホール)が対象となる予定。
  幕張メッセの整備では、14年度に槇総合計画事務所(東京都渋谷区鉢山町13―4)に委託し国際展示場の更新計画を策定。16〜31年度の中期更新計画と16〜40年度の長期更新計画をまとめ、北ホールの大屋根改修、南ホールの床改修、南側カーテンウォールの改修、国際展示場の機械設備及び電気設備の改修を計画した。
  幕張メッセは、21万uの広大な敷地に、国際展示場、国際会議場、幕張イベントホールの3施設で構成される、日本を代表する複合コンベンション施設。このうち国際展示場は敷地面積が約17万3820u。面積は、1〜8ホール及び共用部棟を合わせた9万9106uと、9〜11ホールの3万7190uを合わせた延べ約13万6296u。
  1〜8ホール及び共用部棟は89年9月の竣工でRC造・S造地下1階地上3階建て、9〜11ホールは97年9月の竣工でS造・SRC造・RC造地上2階建て。国際展示場の設計は槇総合計画事務所、工事は清水・大林・三井JVが施工。k_times_comをフォローしましょう
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