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北陸工業新聞社
2016/03/02

【石川】債務合わせ32億円余/新年度、輪島中建設事業で/輪島市/5月めどに発注へ

 輪島市は、松陵、上野台、三井3中を統合する輪島中学校建設事業について、16年度当初予算案に現計16億4000万円と17年度までの債務負担行為16億1262万円を合わせ、総額32億5262万円を盛り込んだ。5月をめどに校舎棟などを工事発注し、市議会6月定例会での請負承認を目指す。
 松陵、上野台、三井の3中は14年4月に統合し輪島中となり、14年4月に仮校舎として旧上野台中校舎を使用している。生徒の安全・安心の早期確保や、交通の利便性、教育環境の充実を図るため、旧松陵中跡地(河井町)に新築する。校舎棟(RC造3階建て延べ約9000平方メートル)、体育館棟(S造2階建て延べ約4400平方メートル)、武道場(S造平屋建て約700平方メートル)を建設し、既存体育館を全天候型広場に改修する。
 校舎はロの字型に配置され、輪島の歴史あるまちなみをイメージした黒色の勾配屋根や格子などを各棟共通のデザインに取り入れる。1クラス当たり40人規模の生徒が利用できる教室空間を確保する。全校生徒数は約480人。
 体育館は1階にアリーナ、2階にランニングロードを設け、2階の渡り廊下で校舎棟とつなげる。体育館横に武道場と人工芝を敷設した全天候型広場を整備する。
 グラウンドは、既存部分を一部拡張し、ナイター設備を備える。テニスコート4面も設け、駐車場は約100台分のスペースを確保する。
 新年度早期の校舎、体育館、武道場の本体着工に向け、現在敷地造成工事(施工者・里谷組)が進められている。基本・実施設計は双星設計(北陸事務所/金沢市広岡1丁目)が担当しており、3月末までに実施設計を完了させる。17年度には全天候型広場やグラウンドなどの外構整備に着手し、同年12月中の全体完成を目指す。

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