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日刊建設タイムズ社
2016/03/07

【千葉】担い手の育成に重点/16年度の総合評価落札方式

 千葉市は4日、2016年度総合評価落札方式の説明会を開催した。インフラの品質確保と、その担い手の中長期的な育成・確保の観点から、「総合評価落札方式における落札者決定基準の改正」として配置予定技術者の評価基準の改定及び評価項目の追加を行うほか、新たに技術者基礎点制度を導入する。
  配置予定技術者の評価基準については現在、「実施要領書に定める資格を有しており、かつ、過去1か年度間に千葉市が認定する運営団体のCPD(S)制度において13単位以上の取得実績がある」場合に2点を配点しているが、将来の資格取得技術者の講習を促すために、「実施要領書に定める資格を有している」と「過去1か年度間に千葉市が認定する運営団体のCPD(S)制度において13単位以上の取得実績がある」を分割して評価し、それぞれ1点を配点する。
  配置予定技術者の評価項目の追加については、現在は企業の評定点のみを評価対象としているが、技術者の評定点も評価対象(過去4か年度分)とし、技術者のモチベーション向上、中長期的な担い手の育成につなげる。
  これに伴う配点は、同一業種の同市発注工事で成績評定の平均点80点以上が2点、同80点未満75点以上が1・5点、同75点未満70点以上が1点、同70点未満65点以上が0・5点、同65点未満60点以上が0点、同60点未満がマイナス1点、実績なしが0点。なお、実績育成タイプでは同60点以上または実績なしが0点、同60点未満がマイナス0・5点となる。
  また、配置予定技術者の評定点を評価対象とすることに伴い、企業の評定点を引き下げる。
  企業の評定点の改正後の配点(カッコ内は現在の配点)は同一業種の同市発注工事で成績評定の平均点80点以上が8点(10点)、同80点未満75点以上が6・5点(8点)、同75点未満70点以上が5点(6点)、同70点未満65点以上が3・5点(4点)、同65点未満60点以上が2点(2点)、同60点未満がマイナス4点(マイナス5点)、実績なしが0点(0点)。なお、実績育成タイプでは同60点以上または実績なしが0点(0点)、同60点未満がマイナス1・5点(マイナス2点)となる。
  配置予定技術者の評価項目の追加では、若手技術者の育成・確保を目的として、「特別簡易型・実績育成タイプ」において実績が少ない若手技術者の配置を評価項目に加える。具体的には、入札公告年度の4月1日時点において「配置予定技術者が満40歳未満」である場合に1点を配点する。主任技術者として工事に従事する機会を与え、経験を積ませるのがねらい。
  このほか、企業固有の評価項目のみで実施していた基礎点制度を拡大し、技術者に関する技術提案資料の削減及び発注者側の確認事務の軽減を図る。これにより、最大で4項目に係る資料の提出が省略可能になるとしている。k_times_comをフォローしましょう
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